向回路

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20061012

2006/10/06(Fri) J1第26節 (京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)
京都パープルサンガ 1-1 大宮アルディージャ
<得点>
(京)角田誠
(宮)小林大悟

 日本代表スケジュールの都合(サウジアラビア協会と言った方が正しいか)で、日程移動となった今節。あいにく西京極の土日はすでに先約で埋まっており、やむなしの金曜開催。入場者減は必至、相手は2週連続のさいたまから、大宮アルディージャ。


 迎え撃つ我らがサンガ、今週3日についにフロントが動き、柱谷監督・ファビアーノフィジカルコーチを解任、美濃部ヘッドコーチの監督昇格、上野育成部長のヘッドコーチ就任を発表。すでに監督人事では動いている下位の他チームと比べると少々遅すぎる気もするが、果たして監督を変えただけで事態は好転するのか。
 しかし、試合前の美濃部新監督挨拶は無し、マッチデーにも一言も無し(さりげなくメンバー紹介だけ変えられていたが)。こういう時こそ、サポーターに呼びかけて盛り上げる行為は必要だと思うが… 5,237人と寂しいスタンドの中、19:04KICK OFF。


 新布陣は3-5-2。中盤は斉藤・中山の下に石井のワンボランチ。右には角田、左には渡邊大剛と、ポジションを変えて再出発。しかし、なかなか前線でボールが収まらない。怪我から復帰のはずのアンドレはお世辞にも良いとは言いがたく、頼みのパウリーニョも空回り。25分には速攻から失点し、前半は0-1。悪いことは続き、アンドレがまたもや負傷、終了間際にベンチに下がってしまう。おいおい何の為に出てきたんだ!

 久々登場のチアにも励まされ、まだまだ諦めてはいられない。後半6分、渡邊のCKに角田が合わせて同点。角田はJ初ゴール!しかし、大宮の方が攻め手は多く防戦一方になるが、なんとか守備陣が集中。奪ったボールは速攻で得点へ結び付けたいが、相変わらず単調な攻撃。終了間際にも攻め立てるが、あと一歩で決めることが出来ず、最後は渡邊大剛のホームランクロスで試合終了。



 最低限の勝点1は確保出来たが、それでも「勝点2が足りない」。
 次はアウェイ新潟戦。ビッグスワンでは無類の強さを見せる新潟。しかしサンガはまだビッグスワンでは全勝。オレンジに染まったスタンドに向けて、人差し指を口に当てて黙らせることが出来るか。




 <柱谷前監督解任について>

 柱谷前監督がサンガに残したものは大きい。スカラーアスリートプロジェクトなど、ようやくユースチームの強化に手を付けたこと、“京都ブランド”を意識したファンサービスやイベントの充実、そして専用スタジアム建設を訴え続けたこと。
 こうした“京都パープルサンガ”というクラブカラーを作っていこうとする姿勢は素直に評価できる。しかし、今年に入っての動き、特に西京極でのスタジアム運営に関して(スタジアムDJの交代、学生チアの打ち切り等)はいかがなものだろう。“京都ブランド”を意識しすぎてしまったのだろうか。
 さらなる選手補強も出来ないタイミングでの解任。正直、この時期で解任か!と驚いたが…
 美濃部新監督は現有戦力で臨まざるを得ないが、残された試合を全力で臨んで欲しい。
 そして出来るならばこの騒動が、フロント、チーム、サポーターに“京都パープルサンガ”とは何なのかを考える機会となりますように…


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