向回路

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20061204

2006/12/02(Sat) J1第34節 (京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)
京都パープルサンガ 0-1 名古屋グランパスエイト
<得点>
(名)スピラール

 前節でJ2降格が決まり、消化試合となってしまったリーグ最終戦。しかし、ここ西京極でこれ以上醜態を晒すわけには行かない。美濃部監督初勝利を飾る為にも、ガンバを苦しめた力を、西京極最終戦で…

 といきたかったが、運動量は少なく、“秋田ラストゲーム”に燃えていたグランパスの牙城を崩すことが出来ない。特に前半12分にCKからノーマークで決められて以降、自陣に引きこもったグランパス相手にほとんどチャンスを作ることが出来ない。
 後半攻勢をかけるが、逆にカウンターをくらい放題。幸い今日はGK西村の当たり日、好セーブ連発で最小失点に抑えるものの、攻撃がほとんど機能せず、1-0で無念のタイムアップ。ガンバ戦で見せたあの戦いは何処へ…


 試合後のファイニアルセレモニー。守備崩壊、得点力不足、補強失敗、監督交代…全ての鬱憤が、梅本社長へブーイングという形で噴出する。スタジアムを1周し、ゴール裏前での社長挨拶「一年間ご声援ありがとうございました」当然ブーイングの嵐。対照的に、美濃部監督に送られる拍手。

 3度の昇格、3度の降格と正に“エレベーター”(稲盛名誉会長談)になってしまったサンガ。この結果を、フロントはどう受け止めるのだろうか。
 来年からは、「京都サンガF.C.」としての再出発。「京都の人々に愛されるクラブ」に本当になることが出来るのだろうか。少なくとも、チーム名・エンブレムという上辺だけを変えて達成できるものではない。もちろん1年でのJ1復帰は至上命題となるが、それ以上にじっくりと力をつけて欲しいという思いは自分だけではないはず。「5年先、10年先を見据え」たクラブ力を養うことが出来るか…

 この試合をもって、「京都パープルサンガ」としての歴史は終わり。
 良くも悪くも2007年が、“サンガ”の新たな一歩となるのだろう…


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