向回路

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20071209

2007/12/08(Sat) J1・J2入れ替え戦 第2戦  (広島ビッグアーチ)
サンフレッチェ広島 0-0(前半0-0) 京都サンガF.C.

 いよいよ来た。待つのは天国か地獄か…

 水曜日の第1戦を2-1のリードで終え、サンガ優位であることには変わりない。ただ、先に失点を許してしまうと途端に不利になってしまう。もちろん勝ちきることは必要だが、それ以上に失点をしないことがこの試合の重要なポイント。
 あの天皇杯決勝以来の大一番、京都からは後援会バスが7台、その他新幹線、高速バス、飛行機組合わせて総勢1000人以上の京都サポが集結。今日で全てに蹴りをつける!!


 紫と白に染められた、サンフレッチェのコレオグラフィにスタジアムが包まれ、選手入場。サンガスタメンは水曜日と同じ。対するサンフレッチェは、森崎兄弟を中盤に上げ、DFには長身盛田を入れてきた。両監督の采配、吉と出るか凶と出るか…
 16:04KICK OFF。1点ビハインド状態のサンフレッチェ、序盤から攻めに攻める。佐藤寿人のシュートはバーに当たり、柏木のシュートはゴールわずか右。サンガの決定機は、終了間際にパウリーニョが抜け出してGKに止められたシーンのみ。サンドバック状態になりながらもなんとか耐え、前半は0-0。残り45分…
 後半、サンガは動いた。4バックに戻して攻撃的に。さらに斉藤を下げてアンドレを投入。この変更が功を奏し、サンガが息を吹き返す。フリーのアンドレのシュート2発、こぼれ球を狙う田原はいずれもあと一歩でDFに阻まれ、徳重のミドルシュートはゴール右。入らない。負けられないサンフレッチェも、柏木のシュートはバー直撃。0-0のまま入ったロスタイム。満を持して秋田投入。引退の花道を飾るためにも、あと4分… そしてラストプレイ。与えてしまったFKから、ストヤノフのクロスに合わせた槙野のオーバーヘッドは…ゴール右ポストに当たり、ピッチの外へ… そして長い笛、試合終了! 2試合合計1勝1分で、京都サンガF.C.が見事1年でのJ1復帰を果たした!!


 この2試合、結果としてサンガがJ1を掴み取ったわけだが、両チームに大きな差があったとは思えない。だが、勝負を分けたのは1試合目の入り方だろう。相手を研究し、普段のスタイルを変えてまで対応したサンガと、普段どおりのサンフレッチェ。結果、田原の2得点。もし1試合目が1-1だったら、今日の試合はまた別のものになっていたかもしれない。
 そして何度も救われたクロスバーとポスト。あと一歩、運のようなものもあるかもしれないが、どうしてもサポーターやスタッフなど、京都サンガを愛する人たちの思いがそうさせたように思えてならない。
 ゴール裏に集まり、思い思いに喜びを爆発させる選手達。旗を振り回して叫ぶパウリーニョの姿を見ると、思い出すのはアレモンの姿。2005年の昇格が決まった時、誰よりもはしゃいでいたアレモン。天国で今日の結果を見届けてくれているだろうか…

 さあ、来年はJ1。これまでの歴史を繰り返さないためにも、しっかりとした補強とチーム力の強化で、まずはエレベーターチームの脱却を!


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