向回路

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20080325

2008/03/23(Sun) J.LEAGUE YAMAZAKI NABISCO CUP 予選Aグループ第2節 (京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)
京都サンガF.C. 3-3(前半1-3) 浦和レッズ
<得点>
(京都)徳重隆明、柳沢敦、渡邉大剛
(浦和)エジミウソン×3

 リーグ戦と並行して進められる、ナビスコカップ。3日前に行われた予選初戦では、メンバーを落としてきたグランパス相手に、故障のパウリーニョを除いたフルメンバーで1-0で勝利したサンガ。
 今日の相手は現在勝ち星から遠ざかっている浦和レッズ。オジェック監督もあっさり解任され、後任にはサンガ黄金時代を築いたゲルト・エンゲルス。まあいくら調子が悪いとはいえ、去年の世界3位クラブ。気を抜いてはいけないのはもちろんだが、どうも西京極に漂う空気が、去年のヴェルディ戦の時と被ってしまうような…(ラモス解任祭のはずが、逆に1-4で完敗)
 試合前には、サッカーフェスティバルとして、サンガスクール生による交流戦。その中でもひときわ声援を受けたのは、引退して普及部入りした小原昇。ゴール裏に来た時には「コハラ ゲッゴー」コールで恐縮しまくり。その反対側のゴール裏では、赤く染まった浦和サポにパーサがちょっかいを出してコトノに窘められる一幕も…


 心配された天気もなんとか小雨程度で収まり、13,332人の観衆の下、17:00KICK OFF。今日こそ勝利!の執念か、レッズに翻弄され続ける前半。サンガ左サイドをことごとく崩され、19分、35分とエジミウソンに連続ゴールを許し、まさかの2点差。しかしその1分後、増嶋のロングスローから最後は徳重が押し込んで1点差。だがその喜びもつかの間、右サイドをファール気味に突破され、セルフジャッジで足が止まってしまったところを中央に上げられてまたもやエジミウソン、3失点目… 嫌な予感が的中してしまった前半が終わる。
 ところが、今日も後半にサンガは息を吹き返す。田原・アタリバを投入、3バックにした加藤采配はまたしても的中。後半開始55秒、またも増嶋のロングスローの流れから、柳沢のダイレクトボレーで1点を返し、9分には佐藤勇人のシュートのこぼれ球を渡邉大剛が押し込んでついに同点。その後もレッズにほとんどチャンスを作らせることなく、シジクレイのポスト直撃ヘッド、大剛のGKとの1vs1など、多くの決定機を作るも決めきることが出来ず、惜しくも3-3のドロー。しかし、勝ち点1を積み上げたことによって、Aグループ首位に躍り出た!


 後半だけを見ると、勝ち試合を落としたという印象を受けるが、よく前半の劣勢から立て直せた、というのが正直な感想。試合後の挨拶でも、総立ちで拍手だったのはスタジアムの皆の思いが一つになったからこそだろう。
 よく「ナビスコは捨ててもいい」との声も聞くが、ナビスコも国内3大タイトルの一つ。お金をとって試合をする以上、ベストの体制で臨むのは当たり前。戦うからには、11月の国立決勝を目指して!



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