向回路

Last Modified
20081204

2008/11/30(Sun) J.LEAGUE DIVISION1 第33節 (NACK5スタジアム大宮)
大宮アルディージャ 1-1(前半1-0) 京都サンガF.C.
<得点>
(大宮)ラフリッチ
(京都)林丈統

 いよいよ2008J1も大詰め。勝ち点40を積み上げてもなお残留が決まらない、レベルの高い残留争い(逆に言えば上位が負けすぎのような…)。これまでいくらサンガが勝ち点を積み上げても追いすがれてきたが、先行して土曜日に行われた試合では、千葉、東京V、磐田と揃って敗れ、この試合勝ち点1さえ確保すれば残留確定という状況になったのはありがたい。とはいえ、勝って決めたいのは本音。それはホームの大宮も同じで、ホーム最終戦の今日で大宮が残留を決めるには勝ちしかない。
 大宮アルディージャのホーム、大宮公園サッカー場改め、NACK5スタジアム大宮。拡張工事も終わり、スペース上、横の野球場まで観客席が迫っている。メイン・バックは縦列が少なく、また屋根も無いに等しいのでさびしいが、両ゴール裏はかなり拡張されて、1階は立見席、2回は座席とすみわけがされており、どの席からもピッチが見渡せる非常に応援のしやすいスタジアム。そしてでかいオーロラビジョン。この規模でいいから、専用スタジアムが京都にあればなあ… 応援する身としても、声がピッチ響くのは気持ちがいい。あと、鉄道博物館が近くにあるのもポイント。


 KICK OFFは16:03。選手アップ開始から入場にかけて、非常にきつい西日が差すアウェイゴール裏。これは前半向こうに攻めるのは大変だ、と思うも、秋の日は釣瓶落とし。いや、もう冬か。すぐに日は落ちてナイトゲームの様相。少し強い風も冷たく、全く秋冬制なんてくそっくらえだ。
 ここ最近先制されることが多いサンガ。残留のかかるこの試合こそは先制して楽に試合を進めたいが、今日もそうはいかなかった。12分、藤本のシュートは水谷が弾くが、そのこぼれ球をラフリッチに押し込まれて今日も早い時間に先制を許す。とはいえ、試合を完全に支配されているわけではなく、ここ最近調子の良い林の飛び出し、柳沢のシュートはゴール僅かに右と得点の匂いはまだある。勝負は後半だ。
 そして後半。例によってシステムをいじってきた加藤監督。安藤を中盤に下げることで中盤の支配率が高まって安定し出し、ボールが繋がりだす。そして13分、左サイドでボールを受けた柳沢がワンタッチで中央へ。それを林がゴールに流し込んでサンガ同点! こういう時に選手と近い位置で盛り上がれる専スタは素晴らしい。そのまま追加点といきたかったが、大宮にゴールに突き刺され一瞬固まる。幸いにもオフサイド。そして時計は進み残り3分。交代ボードに示された番号は6。久々登場の森岡だ。このタイミングでベテランの投入は、去年入れ替え戦第2戦の秋田投入を思い起こされる。完全に引き分け狙いに切り替えたサンガ。ボールを奪っても佐藤勇人はサイドチェンジで時間稼ぎ、柳沢はコーナーフラッグでボールキープ。一丸となって死守した勝ち点1によって、今期のサンガ、J1残留が確定した!


 もちろん本音では、残留争いに巻き込まれたのは不本意。夏場には、上位に迫れるかといったところまで行けたのも事実で、そこからの失速っぷりは大いに反省しなければいけない。それでも、今年はあくまでエレベータ脱却の第一歩。J2降格もJ1昇格も無かったのは2002年以来6年ぶりと、いかにサンガが不安定だったかがわかる。来年へつなげるためにも、最終戦、ホーム清水戦はサポーターに新しいサンガの力を見せて欲しい!
 そのためにも…ゴール裏の応援の質の向上は欠かせない…



Copyright © 2004-2008 k-ism All Rights Reserved.
inserted by FC2 system