向回路

Last Modified
20090324

2009/03/22(Sun) J.LEAGUE DIVISION1 第3節 (京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)
京都サンガF.C. 2-1(前半1-0) ガンバ大阪
<得点>
(京都)李正秀、ディエゴ
(G大阪)寺田紳一

 3連休に開催のJリーグ第3節、土曜日は正に観戦日和だったが、西京極は日曜日開催。予報は一日雨…
 所用のため、西京極に到着したのは開始1時間前。どんよりした空は変わらないが、雨は昼前から上がっており、気温もそこまで低くない。しかし天気予報の力か。いつもよりスタンドの出足が悪い。当然前売り券購入組の来場は天気にあまり左右されないだろうが、問題なのは当日券組。屋根が無いに等しい西京極でこのような予報が出ていれば、当然の帰結か。もちろん天候のマイナスを上回るだけのプラス要素を与えることが出来ればよいのだが、それは今後というか永遠の課題。
 さて、今日はマッチデープログラム(MDP)について書いてみる。1996年のJリーグ昇格から年々内容が豪華になってきたサンガのMDP。東のクラブでは有料化の動きが多い中で、無料配布を維持し、2008年シーズンではA4フルカラー16P。その半分ほどが広告だとはいえ、この内容と質は無料配布組みの中ではガンバと並んでトップクラス。しかし今シーズンから突然逆戻り。A4見開き4Pに縮小されてしまった。やはり経費がかかり過ぎていたのか。その代わりといっては何だが、サンガ初のマンスリーマガジンが登場。こちらはA4で24P。これまでMDPに掲載されていた選手ロングインタビューがこちらに移った感じだろうか。初回3月号はまだまだ内容の薄さが目立ったが(まあキャンプ・新加入選手情報くらい)、来月からは試合レビューも入って充実してくるだろう。今後に期待です。

 今日のサンガメンバーには、大卒ルーキー染谷がいきなりのスタメンデビュー。方やシジクレイ、柳沢、林、豊田などはベンチスタート。常々監督が言っている「その時点でコンディションの良い選手を使う」方針は徹底しているようで、サテ組は良い感じでモチベーションを保つことが出来るのではないだろうか。まあヤナギとかには早いことコンディションを上げてもらわないと色々と困るわけですが。
 対するガンバ。サンガ対ガンバのリーグ戦通算成績は7勝11敗。J昇格してしばらくは、ガンバをカモにしていたが、2000年に勝利して以来実に9連敗中。そういえば前回勝利した試合では、サンガのメンバーとして出場していた遠藤保仁。その遠藤がJ2降格と共にガンバに移籍して以来、サンガの勝利が無い。この不名誉な記録、なんとしても破らねば。


 13:04、サンガボールでKICK OFF。出だしからガンバのパスサッカーに翻弄されるか…と思いきや、ゲームを支配したのはサンガ。ガンバのACL疲れがあったのかもしれないが、11ヶ月ぶりスタメンのパウリーニョとディエゴのコンビも予想以上に良く、次々とシュートを放つサンガ。しかし13分、 そのパウリーニョが右サイドでタックルを受けて転倒。まさかの右肩負傷でピッチを後にしてしまう。満を持してのスタメン復帰がこんな形になってしまい、本人も悔しいに違いない。幸い捻挫ですんだようなので、来月には復帰できるだろう。パウに替わったのは柳沢。試合が動き出したのは終了間際。ガンバ遠藤のミドルシュートがクロスバーを叩いた直後。ディエゴの右CKに頭で飛び込んだのは李正秀。来日初ゴールはガンバ相手に値千金の先制点!
 後半も試合を動かしたのはサンガ。柳沢をGK藤ヶ谷が倒したとの判定でPKゲット。これを本日バースデーのディエゴがきっちり決めて2-0のリード!ガンバに2点リード!たまらん! でも相手はガンバ。31分には寺田のシュートが李正秀に当たってコースが変わり1点差。38分にはフリーになった遠藤ががら空きのゴールにヘディングシュートを放つも、間一髪!水本がジャンピングクリア! ガンバの猛攻を耐え切ったサンガ、実に9年ぶりのガンバ戦勝利は、ホーム2連勝、そして関西ダービー2連勝で順位も5位に浮上した!


 さて、報道では審判のジャッジに問題ありとされており、PKの判定も含めてガンバ西野監督も激怒だった様子。だが、イエロー5枚のガンバに対し、サンガは遅延行為の柳沢の1枚のみ。ラフプレイ連発に、パウリが痛んで水谷が外に出したボールを返さずに攻め込んできたあたりで、審判の心証を害してしまったのではないだろうか。しかし、今日は審判を抜きにしても内容では完全にガンバを押していた。今年のサンガは一味も二味も違う。それを実感として感じることが出来た!
 W杯最終予選のため、今日でリーグ戦は小休止。中2日で早速ナビスコカップに突入。初戦の相手はアウェイでの山形戦。ナビスコでの山形戦といえば、1999年、伝説のGK松永のゴール。あの時は大騒ぎになったのを今でも覚えている。ニュースステーションで久米宏も驚いていた。その山形も今はJ1で好調を維持。豊田の凱旋ともあって気合が入っているに違いない。そして3月のナイトゲーム、予報は雪のようで… だが、タイトルを狙うサンガは負けられない。きっちり勝ち点3を取って、来週の清水戦へ。今季初のアウェイ遠征は日本平に決まり!


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