向回路

Last Modified
20090519

2009/05/17(Sun) J.LEAGUE DIVISION1 第12節 (京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)
京都サンガF.C. 2-1(前半2-0) ジェフユナイテッド千葉
<得点>
(京都)パウリーニョ×2
(千葉)巻誠一郎

 「雨+NHK京都生中継+新型インフルエンザ関西(兵庫・大阪)感染拡大」
 ここまで!と言うほど、観客動員に響きそうな要因ばかり発生してしまった今日の試合。案の定スタンドはガラガラ、せっかくのエキサイティングシートも閑古鳥。まさかJ1最低動員を更新してしまうのでは…と頭をよぎったが、なんとか5,567人でワースト5には入らずに済んだ(見返してみると、1997年はリーグ戦5,000人以下だった試合が3試合)。まあ強雨ではなかったので、試合が始まってしまえばそこまで雨は気にならず(といっても、髪から零れる雨、眼鏡に溜まる水滴は何ともしようがない…)。まだ5月の雨でよかった。これが冬だったら…

 4連敗から脱出し、ここ2試合は1勝1分。アウェイでのFC東京戦はほとんど攻めの形を作れなかったが、なんとか無失点に抑えて0-0のドロー。「戦術ディエゴ・パウリーニョ」から脱するためにも、今日の試合では別の形からの得点が見てみたい。対するジェフ千葉。去年の試合では、「ジェフの奇跡的な残留」の一翼を担ってしまった。ここ数年は4連敗中。「林・佐藤・水本」の元ジェフ組にとって、未だ勝利を上げられていない。奇しくも、前節でJ200試合出場を達成した佐藤勇人。「いろんな感情がある」ジェフに対して、今日こそ6年ぶりの勝利を。


 14:04KICK OFF。久々スタメンの染谷が入った右サイド。22分、その右サイドから試合が動く。ワンタッチで前に運んだボール、渡邉大剛が深いところで折り返したところをダイレクトシュートの林。ここは惜しくもGKに弾かれるが、きっちり詰めていたのはパウリーニョ!前日に長男マテウス君が生まれたばかりのパウリ。家族に捧げるゴールでサンガ先制! さらに33分。水谷のクリアボールを受けた大剛。裏へ動き出すパウリへ絶妙なスルーパス。トップスピードでDFラインの裏へ抜け出し、ゴール左隅へ流し込んで今日2得点目!2-0と今日もリードで前半を折り返す。
 追加点を狙いたい後半。だが一転ジェフペース。前半から危ない場面を作られていた深井、途中術上の谷澤から前線の巻を狙ったボールで危ない場面を作られる。サンガも、途中出場加藤弘堅がフリーでヘッドを叩きつけるが、追加点ならず。ここで3-0に出来ていればかなり楽な試合になったのだが、それ以降は防戦一方。20分にはオフサイド気味だったが、巻のヘッドで1点返され、なお攻め込まれるが、ゴールポストにも助けられて失点は1点止まり。ジェフから6年ぶりの勝利、パウリーニョ祝砲と、実に価値ある勝利となった!


 これまでのサンガの得点ほとんどに絡んでいたディエゴ。今日の2得点は、いずれもディエゴを経由しない形でのものだった。パウリーニョ頼みと言ってしまえばそれまでだが、そこに至るまでの選択肢が増えてきたのは心強い。特に今日の大剛は、ゴール前での粘り強さ、パウリの動き出しを良く見たパスと、得点に直結するプレイが光った。5,567人と少ない観客だったが、選手&ゴール裏一体となってのゆりかごダンス、「3ポイーンツ!(大剛)」「ゲット!!」が出来たのは西京極に来たサポーターだけ!順位も1桁に戻し、価値ある勝利に価値ある体験。これぞサッカー観戦!

 次の試合はナビスコカップ3戦目、中2日の西京極。インフルエンザの状況も心配される(特に相手が神戸なだけに)が、まだ残る決勝トーナメント進出の可能性を信じて!カップ戦初勝利を!


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