向回路

Last Modified
20090605

2009/05/30(Sat) J.LEAGUE YAMAZAKI NABISCO CUP 予選リーグBグループ 第4節 (京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)
京都サンガF.C. 1-1(前半0-1) FC東京
<得点>
(京都)柳沢敦
(FC東京)石川直宏

 ナビスコホーム2試合目にして、早くも予選敗退の危機。
 そういえば、サンガとナビスコの相性もあまり良くない。唯一2000年のみが準決勝進出ベスト4と好成績だっただけで、96・98・06年は予選最下位と全く振るわない。今年もその例に漏れず、残念ながら3連敗中。予選突破にまだ首の皮一枚残っているとはいえ、まだ勝ち点0の立場ではそんなことも言ってられない。まずは勝つ試合を!
 こんな状況の中、あの男が帰ってきた。膝の手術で4月から戦列を離れていた柳沢敦。まだ2ヶ月しか経っていないこのタイミングでのベンチ入り。予想以上に早すぎる復帰に、大丈夫かと思う反面、得点パターンが少ない今のサンガにとって救世主になりえることは間違いない。対戦相手のFC東京とは、昨年から3-3→1-1→0-0と3連続引き分け中。


 14:00KICK OFF。鼻骨骨折の佐藤勇人がメンバーから外れ、代わりに加藤弘堅が入った中盤。これまで自分も期待してきた弘堅のスタメンに期待するものは大きかったが、残念ながら気合が空回りしてしまったのか、まったく試合には入れていない。監督曰く「一人少ないかの状況」で、ボールを小気味良く繋がれてあっさりとFC東京に先制を許し、弘堅は27分にベンチへと下がってしまう。それだけでなく、全体的にボールロストが多く、右サイドバックの増嶋もかなり出来が悪いようで…
 そこに光が差したのは後半19分。メインスタンドから歓声が聞こえる。アップを続けていた柳沢がついにユニフォーム姿に。ついに2ヶ月ぶりの出場!一気に活気づくサンガ。直後、ディエゴ→柳沢→パウリとワンタッチでつなぎ、最後は豊田のシュート。惜しくも枠は外れたが、柳沢一人いるだけでここまで違うものか。そして投入から5分後の24分、ディエゴのFKを巧にマークを外してフリーで受けた柳沢、ミスタッチも足元に残ったボールをゴールに蹴りこむ!去年最終戦以来の柳沢今季初ゴールで1-1の同点に追いつく! 35分に投入された中村充孝も、直後にあと一歩のヘディングシュートを放ち、得点の香りは一気に強くなったが、残念ながら1点止まり。FC東京とは4連続引き分けで、ナビスコカップ予選敗退が決まってしまった。


 まあナビスコ敗退は、ここまできたらある意味規定路線になってしまってたので、多くは語るまい。それ以上に、今日は柳沢DAY。復帰早々5分で点を決めてしまうあたりがさすがすぎる。帰ってからビデオで振り返ってみても、手を広げてボールを要求し、大きく動いてマークをするする外す動き、やっぱり一級品。
 残るナビスコ予選の2試合は、リーグ戦に向けた柳沢の試運転(といっても早速エンジン全開だが)、若手の発掘という場になるのだろうか。とはいえ、目の前の試合一つ一つに勝つことが大前提。まずは初勝利を!


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