向回路

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20100310

2010/03/07(Sun) J.LEAGUE DIVISION1 第1節 (ホームズスタジアム神戸)
ヴィッセル神戸 2-0(前半1-0) 京都サンガF.C.
<得点>
(神戸)ポポ×2

 待ちに待った2010シーズンがいよいよ開幕!開幕カードは昨年と同じくヴィッセル神戸。舞台はアウェイ・神戸。
 今季から略称が「ホムスタ」から「ホームズ」に変わったこのスタジアム。変更にはスポンサーからの要望でもあったのだろうか。「スタ」と付く方がしっくり感があるのだが。
 生憎のぐずついた天気となったが、スタジアム前では「伊藤ハム アルトバイエルンDay」が開催中。さっそく列に並んでLet's試食。うん、実にアルトバイエルン。こういった食べ物系のイベントはホーム・アウェイ関係なく参加できるので嬉しい。去年は京都と神戸のたこ焼き対決だったかな。
 開場はなぜか今年からKICK OFFの1時間半前に変更。だかしかし、今日は開幕戦。2時間前にはアウェイゴール裏にもすでに長蛇の列が形成されており、開幕くらいは2時間前開門でも良かったような気もする。雨が予想される天気、スタジアムの屋根は閉じられている。後々この屋根が大活躍することになるのだが…

 さて、今季のサンガ。李正秀、シジクレイ、佐藤勇人とセンターラインがごっそり抜けてしまい、そこに入ったのは郭泰輝、チエゴ、片岡と新加入の選手が入る。左サイドバックには、怪我の中谷に代わって中村太亮。その前には7シーズンぶり復帰の鈴木慎吾が。攻撃のタクトを振るうのはディエゴ、前線に貼るのはエース柳沢。まだ実戦を見たことはないが、鹿児島キャンプで熟成させてきたはずのこのシステム。きっとやってくれるに違いない、そう最初は思っていた。


 クラブ創設15周年を記念した、神戸ゴール裏のコレオグラフィに迎えられて、14:04 KICK OFF。攻撃のキーとなる両サイドバックの攻撃参加が、今年のサンガの攻撃のポイントとなるはずだが、肝心の中村太亮、増嶋がなかなかチャンスを作れない。特に開幕スタメンの2年目中村太亮は緊張していたのだろうか、ほとんど前に進むことが出来ない。そして中途半端に上がった裏を突かれて、神戸に決定機を作られてしまう。それでもようやく30分過ぎに中村太亮が初シュートを放つと、その後は柳沢がDFラインの裏に抜け出してシュートを放つなど反撃を見せるが、終了間際の43分、神戸新加入ポポのシュートが左ポストに跳ね返ってゴールイン。1点を追いかける形で前半を終える。
 勝負の後半、金成勇を投入して反撃に出る。序盤はサンガペースで試合が進み、ゴール前で何度もチャンスを作るが、あと一歩押し込むことが出来ない。そんな7分、チエゴの中途半端なパスがカットされて見事なカウンター。神戸の独走を許し、最後は難なくポポに押し込まれて2失点目。加藤監督曰く「エアポケット」のような失点ということだが、それ以前に攻撃時の守備の形が全く作れていなかった。怪我明けの渡邉大剛を投入したのは18分。ようやくサイド攻撃が活性化。何度かCKを獲得するも決め手に欠く。34分にはまさかの「FW 2 西野泰正」が登場。DFじゃなかったのか?右サイドバックでやるんじゃなかったのか?果たして監督は西野をユーティリティープレイヤーとして使おうとしているのか、それこそ方針がブレているのか。全く何もわからないまま試合終了。当然のようにブーイングで包まれたアウェイゴール裏だった。


 試合を通じてみてみると、新加入選手が全くと言っていいほど機能していなかった。鈴木慎吾は一時期のキレは感じられず、片岡は判断が遅く、チエゴはボールロストして2失点に直結。それと比べると水本の安定感には心強かったが。そして相変わらず下がりすぎるディエゴ。ディエゴがボールを貰いに下がることで上手く行ったことが今まであっただろうか。ディエゴが下がらなくて済むための、ボランチ片岡&チエゴではなかったのだろうか。まだ1戦目とはいえ、久々に不安しか感じられない開幕となってしまった。今年のテーマは「シンカ」らしいが…
 唯一の収穫は…ホムスタに屋根があって雨に濡れずに済んだこと、でしょうか。


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