向回路

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20100326

2010/03/21(Sun) 関西ステップアップリーグ 第2日 (京都サンガF.C.東城陽グラウンド)
京都サンガF.C. 3-0(前半1-0) 関西学生選抜B
<得点>
(京都)加藤弘堅、上里琢文、駒井善成

 昨シーズン限りで廃止された、サテライトリーグに替わる若手育成リーグとして設立された、「関西ステップアップリーグ(略:SUL)」。参加チームは、京都・G大阪・C大阪・神戸の関西J4クラブに加えて、関西学生選抜A・Bを合わせた6チーム。聞くところによると、新リーグの設立には関西学生サッカー連盟からの強い働きかけがあったようで、それにサテライト廃止でサブメンの実戦の場を模索していたJクラブの意向が合致したもののよう。さあこの新リーグ、滑り出しは如何に??
 ということで、京都サンガF.C.のSUL開幕戦に行ってきました。相手は奇しくも関西学生選抜B。

 夜の嵐が明けると、一面黄砂の京都。サンガタウン午前練習を見る限りでは、この中でも試合はかなり体調に悪そう…と感じたが、午後には黄砂もおとなしくなってくれたので一安心。それでも吹き荒れる強風には用心が必要だが。  サンガメンバーは、西野・片岡・安藤を除けば、ほぼ高卒or大卒1〜3年目の選手にU-18を加えたもの。さすがに前日出場無しの鈴木慎吾を出すことはしてこなかったか。相手の学生選抜Bは1・2年生で構成されており、まあサンガは高校生もいることだし、平均年齢ではトントンくらいか。


 14:00KICK OFF。前半、学生相手だが相変わらず低調なサンガサテライト。まあセンターバックが片岡&安藤と、普段のポジションじゃないところで使われてるので止む無しといったところもあるのだろうか。だがしかし、右サイド西野はもうちょっと出来ただろうに… 21分、ゴール前FKを加藤弘堅が直接ゴールに突き刺してサンガ先制。その後も宮吉のポスト直撃シュートなど、基本的に攻め続け、ピンチもほぼゼロだったが、どうも流れを掴んだとはいいがたい状況で。
 後半11分、左サイド深くに切り込んだ福村の折り返しを上里が押し込んで2点目。その後は続々とU-18の選手が投入されるが、正直そこからの方が見ていて面白かった。3点目は、中村太亮のクロスに飛び込んだ宮吉が潰れるも、ファーサイドから飛び込んできたU-18駒井君が押し込んだもの。駒井君がドリブルで相手DFの間をスルスル抜いていく姿には歓声が上がったし、その他にも、今期はトップ登録された伊藤君のボールキープは、トップでも通用するんじゃないかと感じさせるほど。ほぼ学生選抜にチャンスを与えることなく、3-0で試合終了。オープニングゲームとしては、まずまずのものでしょうか。


 さて、某所から伝え聞くところによると、どうもこのSULに対するJクラブ側と学生サッカー連盟側の認識にずれがあるようで。
・Jクラブ→若手&試合に出れないベテランor出場停止選手の調整の場(これまでのサテライトとほぼ変わらず)
・学生連盟→同年代のJクラブ相手に力試しをしたい(Jクラブにも若手onlyのメンバー構成を望む)
 蓋を開けてみると、サンガは西野・片岡あたりが出場しているし、先日行われたガンバvsヴィッセルの試合では、普通に我那覇・ボッティなんかが出場している。
 じゃあ、SULの実施要綱にはどう書いてあるんだ、と見てみる。
 設立趣旨には「関西Jクラブと関西学生選抜とのリーグ戦を行うことにより、関西地域の次世代を担うU-23年代の強化・育成を図ることを最大の目的とする」と書いてあるものの、実施要綱には「1)参加する選手は、(財)日本サッカー協会への選手登録(以下「登録」という)済みの選手に限る。2)Jクラブのアカデミー所属選手には出場資格が与えられる。3)JFA強化指定選手には出場資格が与えられる。」と書かれてあるくらいで、結局どっちにしたいのか良く分からない中途半端なリーグになってしまっている感がある。
 まあ、まだ始まったばかりのリーグ。お互いせっかく作ることが出来た場なんだし、それぞれの思いがあった上で、有意義に使って欲しいとは思うが。



【前半開始時メンバー】
   宮吉 充孝
福村 山田 弘堅 上里
太亮 片岡 安藤 西野
     児玉

【後半終了時メンバー】
   久保 佐藤
伊藤 福村 山田 駒井
太亮 片岡 安藤 弘堅
     児玉


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