向回路

Last Modified
20100418

2010/04/03(Sat) J.LEAGUE DIVISION1 第5節 (大阪長居スタジアム)
セレッソ大阪 3-1(前半1-0) 京都サンガF.C.
<得点>
(C大阪)香川真司×2、播戸竜二
(京都)宮吉拓実

 関西ダービー第2戦!第1戦の開幕アウェイ、ヴィッセル神戸戦は、いいところなく0-2で敗れてしまった。今日の相手は、久々J1復帰のセレッソ大阪。対戦はJ2での2007年以来。長居第2競技場でのアウェイ戦は、試合後に一部サポーターと美濃部監督の間で乱闘がおきてしまった苦い思い出がある。今日は長居スタジアムでの試合だが、磐田戦勝利の勢いを持続させ、嫌な思いはここで払拭したい。

 今年は、7年ぶりに関西Jリーグ4クラブがJ1に揃ったということで、「負けへんで!!関西Jバトル」が実施されている。名前は1999シーズンの「負けへんで!」キャンペーン(関西J4クラブ間「WEST DARBY SERIES 関西同士、負けへんで!」での対戦、及び前年チャンピオンのジュビロ磐田戦「ジュビロになんか負けへんで!」で、"NEW GENERATIONS"カードが配布された。サンガからは、遠藤・手島・辻本)に似ているが、今年の企画は対戦成績を重視したもの。もちろん、関西ダービーでの勝ち点が加算されていくのは当然だが、それに加えて「サポ点」が加算される。これは、アウェイ観戦者数が前年より20%以上増加なら、「サポ点」2点、前年以上で1点の獲得、前年以下で0点となる。チームの成績はもちろんのこと、アウェイに駆けつけるサポーターも加味して、真の「関西1クラブ」が決まるというものだ。さすがに遠隔地のアウェイ観戦者数は少なくもなるが、近場の関西アウェイ。こういったキャンペーンを張ることで、お互いに観戦者数の増加を図るのはナイスアイディア。開幕の神戸戦では、2-0で勝利した神戸が勝ち点1を獲得。そしてサンガは「サポ点」2(前年比180%!)を獲得した。開幕戦ということもあったのだろうが、確実にサポーターは増えている。あとはこれに成績がついてこればなお良し!

 さて、普通Jリーグのチケットはチケットぴあやローソンチケットなどのプレイガイド、コンビニ等で販売されているが、セレッソ大阪主催ゲームはめずらしく、JR西日本みどりの窓口で販売されている。滅多にない機会なので、職場近くのJR駅で購入。券面には「セレッソ大阪ホームゲーム(アウェイサポーター自由席)」くらいの表記で、サンガのサの字も表記されていない。対戦相手はホームページ等でご確認ください、とのことだ。しかし、この駅員さん、まさかサッカーチケットを発券するとは思わなかっただろうなあ。長居駅や鶴が丘駅ならまだしも。


 13:04KICK OFF。水曜のナビスコカップはメンバーを少し入れ替えたが、今日はリーグ前節磐田戦と同じスタメンで臨むサンガ。しかし、どうも動きが重い。サンガは中2日、対するセレッソはナビスコが試合なしだったので、1週間空いている。コンディションの差といいたくは無いが、香川・乾をしっかりと捕まえ切れなかったのが今日のポイントだろうか。31分、カウンターから中央を乾のドリブル突破、最後は香川にGK水谷の頭上を越す浮き球を決められて、先制を許す。
 後半、中盤を厚くして香川を抑えようとするが、8分にはマルチネスのループシュートを水谷が弾いたところに香川が詰めて、点差は2点に。これで攻めるしかなくなったサンガ。11分には増嶋が裏に抜け出しGKと1vs1になるが、中央にいた通算100ゴールまであと1展と迫る柳沢を意識してしまったのだろうか。一瞬の迷いの後、力の無いパスは簡単に抑えられてしまった。ここは十分自分で決められる場面だったが、100ゴールアシストを意識してしまったのだろう… 次いで14分、渡邉大剛に変えて宮吉を投入。その采配が見事当たり、25分、左ディエゴのクロスを宮吉が胸でワントラップボレー。一度バウンドしたボールがGKの横をすり抜ける。宮吉のJリーグ初ゴールは、J史上四番目の年少記録となり、反撃の狼煙となった。その後もイケイケで攻めるサンガ。29分には森下に替えてついにドゥトラが初出場。増嶋も加藤弘堅に替わっており、サイドバックは弘堅・中山という、どこかでサテライトで見たような光景。これでドゥトラが本調子だったら良かったのだが、まだまだトップレベルとは言いがたい出来で、宮吉やディエゴと被ってしまう場面が続出。逆にロスタイム、前がかりになったところを播戸に決められて万事休す。関西ダービー2戦目は、1-3で悔しい敗戦となってしまった。


 「負けへんで!!関西Jバトル」の結果は、セレッソが勝ち点3を、サンガが前年比133%の動員でサポ点2を獲得。そのサポーター同士で、試合終了後に乱闘が起きてしまった。その現場に居合わせていたのだが、まあお互いに言い分はあるものの、一つだけ確かに言えることは、「コールリードをする(拡声器を使う)責任感」をもっと感じて欲しい。自分たちだけで楽しみたいなら、拡声器なんかいらないよね?


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