向回路

Last Modified
20100430

2010/04/24(Sat) J.LEAGUE DIVISION1 第8節 (京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)
京都サンガF.C. 1-2(前半1-0) モンテディオ山形
<得点>
(京都)角田誠
(山形)ハン ドンウォン、田代有三

 ここ数試合、順位の近い相手との対戦が続くサンガ。今節の相手、モンテディオ山形とは勝ち点が同じ、得失点差1の違いで順位がサンガ12位、山形11位。

 さて、先日西京極球場改め、わかさスタジアム京都で56年ぶりに巨人主催ゲームが行われたことで話題になったが、そのわかさスタジアムを本拠地とする女子プロ野球球団、京都アストドリームスが今年誕生した。これでプロバスケBJリーグの京都ハンナリーズと我らがサンガ、合わせて京都にプロスポーツ3球団が並び立つこととなった。この3チームそれぞれの試合を観戦する度にスタンプを集めると、2試合目は半額、3試合目はなんと無料となるキャンペーン、「市バス・地下鉄で京都のプロスポーツチームを応援しに行こう!!」が実施されている。折角の機会…と思ったが、あいにくスケジュールの関係でキャンペーン中に他の2チームの観戦予定を組むことが出来なかった。残念… しかし女子プロ野球リーグも発足したは良いがたったの2チームでの開幕。もう少し準備期間をおくことは出来なかったのだろうかねえ。

 13:04 KICK OFF。前半はお互いに攻め手を欠き、ピンチも少ないがチャンスもない展開。そんな中、42分に先制点が転がり込む。左ディエゴのFKをファーサイドで合わせたのは角田。ヘッドで折り返したボールがそのままゴールインした印象のもので、決めた角田も、「入っちゃったの?」てな感じだったのではないだろうか。今回はサンガが相手のエアーポケットをうまく着いた形で、前半を折り返す。
 後半、西野に代わりドゥトラが西京極初登場。前回出場の長居セレッソ戦では低調なパフォーマンスに終わってしまったドゥトラだが、今日は違った。ドリブルが主体ではあるものの、前への推進力とキープ力は、これまでのサンガに欠けていたもの。一気に攻撃が活性化され、ドゥトラ→ディエゴとつないで最後中山がシュートを放った場面など、あと一歩、いやあと半歩でゴールまで迫ることが出来ていた。しかし、ここで得点を奪えなかったのが全てか。山形の選手交代策がズバリと当たり、37分にはクリアボールを繋がれて、最後は途中出場のハン・ドンウォンのヘディングシュートで同点。そしてロスタイム2分に入ったところ、田代の決勝点で1-2の逆転負け。後半の前半、攻撃のリズムが上手く回っていただけに、実に悔しい敗戦となってしまった。


 確かに山形の選手交代以降は防戦一方になっていたサンガ。結局ロスタイムでの逆転負けという、一番ダメージのある負け方をしてしまったが、そんな中でもドゥトラが見せてくれたプレイには、新たなオプションの可能性を感じさせてくれた。疲労骨折からのシーズンとなったドゥトラ。まだまだコンディションが万全とは言えないだろうが、全快の暁には、きっと本来の“助っ人”としての活躍を見せてくれるに違いない。
 そう希望を持つしかない。試合後の大ブーイングは、そんな期待の現れなのだから…


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