向回路

Last Modified
20100515

2010/05/05(Wed) J.LEAGUE DIVISION1 第10節 (京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)
京都サンガF.C. 2-4(前半2-0) 清水エスパルス
<得点>
(京都)柳沢敦、ドゥトラ
(清水)藤本淳吾×2、ヨンセン、ボスナー

 天国から地獄。まさにそんな言葉が当てはまる試合だった…

 「ファミリーJoinデイズ」恒例となった「大鯉のぼり送り競争」から始まったGW最終日。迎えるは今期未だ無敗の首位清水エスパルス。15位の降格圏に沈んでしまったサンガ、いよいよ後がなくなってきた。
 試合前、とあるサポーターと雑談していると、小畑由香里、つまり柳沢の第一子、男の子が昨日誕生したとのこと。前節はスタメン落ちで結果も残せなかったが、心機一転息子に捧げるゴールを決めて欲しい。いや、決めてくれる男だと信じている!


 13:04 KICK OFF。2試合連続スタメンのドゥトラに柳沢・ディエゴの3人で作る攻撃陣が、今日は非常に良い形で攻撃を組み立てる。前半31分、中盤角田からのロングボールをドゥトラが落とす。柳沢がドリブルで持ち込むと、DFを振り切って落ち着いてシュート!柳沢8試合ぶりのゴールは、息子に捧げる揺りかごゴール、そして待ちに待ったJ1通算100得点目となった!沸きに沸く西京極。その勢いそのままに3分後にはディエゴのFKをドゥトラが頭で合わせてJ初ゴール!首位清水を相手にまさかの2点のリードで前半を終える。
 ハーフタイムには、先日行われたJFA U-15 PREMIER CUPで優勝したサンガU-15チームの優勝報告会。なんと優勝特典として8月上旬にマンチェスターで開催される世界対価に出場とのこと。ゴール裏での挨拶では、「世界に京都サンガの名前を刻んできます!」と心強いコメント。勝利のバンザイパフォーマンスと記念撮影で大いに盛り上がる。盛り上がったが、今思えばここが今日の試合のクライマックスだったのだろう…
 後半、選手2枚を変えた清水は見違えるような動きで反撃に出る。9分、ペナルティエリア内で水本と岡崎が交錯してしまい、これがPKの判定に。これを藤本にきっちり決められて1点を返される。これで完全に気落ちしてしまったのか、5分後には右サイドで小野をフリーにしてしまい、上げられたクロスをヨンセンに合わせられて同点。さらには24分に中山が2枚目の警告で退場。33分には郭泰輝がまたもや岡崎を倒してしまいPK。この判定に対する異議でジャイルコーチが退席となってしまう。直後、清水にも2枚目の警告で退場者が出て10vs10となるが、38分のボスナー弾丸FKを浴びて完全終了。前半の勢いはどこへやら。2-4で大逆転負けを喰らってしまった…


 今日の主審は佐藤隆治。あの2008年のアウェイ新潟戦、サンガ3人退場劇を作った張本人だった。もちろん不用意なファールであることは間違いないのだが、失点は2つのPKとFK、そして中山の退場は止むなしとしても、清水の退場は完全に帳尻合わせ。せっかくの柳沢100ゴール祝福ムードが消し飛んでしまった…
 そしてこの結果でついに最下位に沈んでしまった。メンタル面の弱さと言ってしまうのは簡単だが、後半の1失点目で今日の勝敗は付いてしまっていたようなものだった。1失点で食い止める!といった必死さを全く感じることが出来ず、清水の勢いに完全に飲まれてしまっていた。良い時間帯は作れているだけに、持続させることが出来ないもどかしさ、今期のサンガはそれに尽きる。
 次節のガンバ戦は、ACLのため7月へ。最下位の状態で1試合延期となってしまうのは非常に痛い。願わくば、勝ち点差が開かないままでいて欲しいのだが…


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