向回路

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20101020

2010/10/09(Sat) 第90回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 3回戦 (京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)
京都サンガF.C. 0-4(前半0-3) ジェフユナイテッド千葉
<得点>
(千葉)ネット×3、深井正樹

 約1ヶ月前の天皇杯2回戦、JFL佐川印刷(京都府代表)相手に延長までもつれ込んだものの、辛うじて3-2で下し、3回戦へコマを進めるとともに、秋田監督の公式戦初勝利となったサンガ。
 あれから1ヶ月。リーグ戦で神戸に3-0と勝利したものの、未だに3勝、順位も17位と依然崖っぷち状態。1ヶ月前と同じく、この天皇杯をきっかけに勝利を掴んでほしいのだが…

 今日は朝から冷たい雨が降り続く。試合間近になってもその雨は止むどころかますます強くなるばかり。先週のステップアップリーグも小雨の中だったが、本格的な雨の中での応援はかなり久しぶり。だが当然のように入場者数には思いっきり影響が… そして天皇杯の運営ならでは、と言ってしまうと悲しいが、音響設備が全くと言っていいほど効かず(通常のリーグ戦ではゴール裏前などにスピーカーを設置しているが、天皇杯では未設置)、サンガ選手紹介のアナウンスが雨にかき消されて全く聞こえず。

 対するは、2回戦ではFC琉球を3-0で下したジェフユナイテッド千葉。J2では4位と昇格圏内まであと一歩のところまで進んでいる。J1下位vsJ2上位は、正に入れ替え戦とも言えるだろう。いくら負けが込んでいても、サンガはJ1。誇りとプライドを持ってJ2を叩きのめして欲しいのだが…
 それ以上に、ジェフには昨年までサンガに所属していた2選手、林丈統と佐藤勇人が。特に佐藤勇人(元7番、元キャプテン)に関しては、2年契約満了で退団した形になっているが、一部報道によると「サンガにはビジョンがない」との捨て台詞を残していったとかいかないとか。サンガの現状を顧みると、その発言は的を得ていたのかもしれないが、でも当時のキャプテンに言われるセリフではない。当然選手紹介では大ブーイング。残念なスピーカーのせいで、少々タイミングがずれてしまったが。


 13:00KICK OFF。残念ながら試合前の参加に対する期待は、雨と共に脆くも崩れ去ってしまった。9分、ネットに先制ゴールを許し、30分には佐藤勇人のクロスをGK守田がミスキャッチ。こぼれた所を再びネットに決められて0-2。さらに3分後にはグランダーのCKから深井のボレーシュートで0-3。サンガも決してチャンスを作れていたわけではないが、ゴール前の決定機も相手GKのファインセーブで得点ならず。
 後半もこの流れは変わらず、67分に三度ネットのゴール。ついにスコアは0-4。先週の広島戦での反省が全く活かされておらず、千葉ボールを全くカットできないままシュートを許し、攻めに出ても必死さが全くと言っていいほど感じられない。これがJ1サンガの姿なのか… 0-4というスコア以上に、精神的にも大敗をくらってしまい、今年の天皇杯を終えることとなってしまった。


 残念なことだが、試合後の佐藤勇人のコメントが全てを言い当てているような気がしてならない。
>>「正直に言ってすごく残念だと思います。もっともっと…、難しいメンタルだとか、そういう状況だと思いますけど。ただ…、0−1、0−2、そうなった後でも、0−3でも、後半から何かやろうと思えばできると思うし、もっともっと…、自分個人の意見としては(攻撃に)来て欲しかったですし、千葉はJ2なので、J2のチームに負けないという意地をもっとピッチの上で出して欲しかったし、そういうのを対戦相手としては感じられなかったのがすごく残念でしたね。」
 (http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00108128.html より引用)

 今日の入場者数は、1,646人。この悪天候を考慮する必要もあるが、2回戦の佐川印刷戦(1,838人)を下回ってしまった。ここまで人が入らない状況になってしまったのは自分たちのせいだと、クラブ・選手は本気で反省して欲しい。もちろんサポーターには「12番目の選手」としての役割もあるんだろうけど、スタジアムに来る人は、決してサポーターだけじゃない。お客さんもいるのです。ガラガラのバックスタンドを見て、何も感じませんでしたか?
 わざわざ雨の中2,000円も出して見に来たお客さんに対して、この内容は本当に失礼です。


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