Last Modified 20101118 |
「あと○試合で勝ち点差○を埋めるためには、○勝○敗で…」 散々計算してきたが、15位の大宮まで勝ち点差12まで広がり、残る試合は今日を含めて6試合。いよいよ本当の崖っぷち。ここまで来たら、残り試合の計算など横に置き、今日この試合にベストを尽くすつもりで戦ってほしい。お金を払う価値のある、プロの試合を見せてくれれば、それでいい… 前節ベガルタ仙台戦で、J1通算300試合出場達成となった柳沢。今日の試合は累積警告で出場停止のため、試合前にスーツ姿で花束贈呈。残留に向けた大一番でエースを欠く戦いになるが、花束を受けて引き上げる柳沢の後ろ姿に寂しそうなものがあったのは… 17:04 KICK OFF。先制したのは川崎。16分、左サイドの小宮山がニアに構えたGK守田の位置をよく見て、ゴール逆サイドに突き刺す。しかしサンガも追いすがる。中央で構える西野を使った攻撃が功を奏し、30分には西野が落としたボールを混戦の中からドゥトラが決めて同点に追いつく。 運命の後半。この45分は、正に今期のサンガを象徴するかのような試合展開だった。お互いに打ち合う展開の中、西野に代えて中村充孝を投入、中盤を厚くしたサンガ。だが後半31分に川崎に追加点。黒津に豪快に決められて1-2。この失点にベンチは動き、森下・安藤を下げて中村太亮・金成勇を投入。この采配がズバリ当たり、中村太亮のクロスを中央で郭泰輝が落とし、それを後ろから決めた中村充孝のJ初ゴール!これが後半40分。本当ならこのまま逆転と行きたいところ。行かなければならない。だが今のサンガには難しいのか。1分後、中村憲剛の勝ち越しゴール、3分後にはジュニーニョ。あっと言う間にスコアは2-4、時間は89分。アディショナルタイム2分に金成勇がドゥトラのクロスに合わせて1点を返すが、もう時間は残っていなかった。3-4で試合終了。残留まで指一本残ってはいるが、事実上の終戦だった… 点を取ってもも守りきれない。失点も試合開始直後や、得点直後と、一番与えてはいけない時間帯に許してしまっている。「メンタル面を鍛える」とは秋田監督の言葉だが、その言葉も今日の結果には虚しく響く。 試合終了後、ゴール裏に来た選手にトラメガを団長が渡そうとする。「まだ可能性は残っている、選手を信じて応援して欲しい」、今欲しいのはこの言葉だ。だが、だれもそのトラメガを受け取ろうとしない。散々譲りあった結果、前に出たのはディエゴ。 「今日はありがとうございます。今日はこのような結果になってしまいましたが、選手はたくさんの人に応援してもらえて、本当に幸せ。ありがとうございました」 この役回りをディエゴにさせる時点で、今のサンガには“リーダー”がいないことが浮き彫りになってしまった。残り5試合。チームとして闘うことが本当に出来るのか。この様子を見る限りでは、不安しか残らない… 11月10日、一部報道機関での先行報道があったが、サンガ公式からも発表があった。 >>柳沢選手との契約が今シーズン(2011年1月31日)で満了するにあたり、柳沢選手の来シーズン以降のことについて様々な可能性を踏まえ、クラブと本人とで話し合いを行いました。その結果、柳沢選手と弊クラブは2011年2月1日以降の契約を締結しないこととなりました。 http://www.sanga-fc.jp/news/20101110-2186.html 柳沢敦、戦力外通告。 このクラブは10年前に戻ろうとしているのか。 |