向回路

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20110416

2011/04/30(Sat) J.LEAGUE DIVISION2 第9節 (栃木県グリーンスタジアム)
栃木SC 1-0(前半1-0) 京都サンガF.C.
<得点>
(栃木)リカルド ロボ

 2011シーズンの初対戦チームの一つ目、栃木SC戦。場所はアウェイ・栃木県グリーンスタジアムにて。

 震災後初めて関東圏に出かけた私。新幹線から東京駅に降り立った瞬間から、「暗い…」の一言。駅改札の窓口は消灯、コンコースの照明も2/3くらいになっていただろうか。夜になるとそれこそネオンサインが鳴りを潜め、必要であろう地下鉄入口の看板まで消されている。震災から1ヵ月半。原発問題は電力を享受する地域と供給する地域とで、それぞれ別の問題を抱えている。直接被災した地域とは別に、東京では被災地の為ではなく“自分たちのための”節電が行われていた。
 さて、栃木にはもちろん初見参。最寄のJR東北本線(宇都宮線)宇都宮駅までは、上野から快速ラビット等で一本。グリーン車にでも乗ってゆったり行こうかと思ったが、時刻表を眺めていると両毛線直通桐生行の「足利藤まつり号」が目に留まった。足利市の大藤まつりに合わせて毎年GWに運行される臨時快速。特急型183系車両の全車指定。途中小山までしか乗れないとはいえ、指定券510円で乗れるのはグリーン券と比べて安い!ということもあって、急遽予定を変更。2階建てグリーンと比べて圧迫感もなく、快適な小旅行をしばし満喫… 宇都宮駅からはシャトルバスで約30分、なんとこれが無料。まあアクセス難のあるスタジアムならではのサービスだが、ほとんどの人が自家用車で出かけるスタジアムだからこそ出来るサービスだろうか。

 スタジアムは、CANON工場のど真ん中。立地的には、ヤマハスタジアムとヴィッセルの練習場いぶきの森を足して2で割った感じだろうか。残念ながら開幕戦でザスパサポが一悶着?起こした影響か、ホームとアウェイサポーターの入口が完全分離されており、ホーム側のイベントスペースへ一切立ち入りが出来なくなっていた。当然焼きたての宇都宮餃子ブースへも入れず!これはかなりがっかり。しかたなく「一枚岩チキン」なるものをいただいたが、やたらでかい・少々さめてる・パサパサ、とちょっと…完食は出来ませんでした。熱々だったらまだ食べれたんやけどなあ…
 専スタのグリーンスタジアム。しかしゴール裏からは少々距離があり、傾斜もあまり無く、決して見やすいとは言えないのが残念。電光掲示板もサイズが小さく西京極以下。久々にレベルの低い掲示板争いとなってしまった。
 そうこうしている間に選手登場。目を引いたのは金色のソックス。あれ?栃木は黄色ユニなのでてっきり紫/赤の1stユニだと思っていたが、まさかの2nd金ユニ? いやいや、実はユニは1st、ソックスのみ2ndのあいのこ。どう見てもバランスが整っていない… 試合もユニ同様、ちぐはぐな90分間となってしまった。


 13:03 KICK OFF。開始間もない3分に早速一撃を食らう。CKのこぼれ球から、フリーにさせてしまったリカルド ロボに打ち込まれて0-1。サンガも久保のバー直撃シュートや、加藤弘堅の直接FKは栃木GKに弾かれるなど、惜しいシーンも作るが前半は0-1。
 反転攻勢としたい後半だったが、前半以上に栃木にペースを握られ、サンガはシュートスタままならない状況。栃木寄りのジャッジに苛立ちを見せ(宮吉があんなに苛立たせるところは見たことが無かった)、60分には内野が2枚目のイエローで退場。結局前後半合わせてシュートは僅か2本。がっちりとサンガを押さえ込んだ栃木は開幕3連勝で首位浮上。これはJ1昇格を狙うチームの対戦ではなく「J2上位vsJ2中位」。そんな印象すら抱かせる惨敗だった…


 「今日はサポ少なくてごめんねごめんね〜」とは、J's GOALにも掲載された弾幕。確かにグリーンスタジアムまで遠征したサンガサポは少なかった。しかも中央にまとまりきれずにスカスカでの応援。「中に入って一緒に応援しましょう!」とはサポ連も常々声掛けしてくれていが、その声掛けだけで一箇所に集まれた試しがないのがこれまでのサンガサポ。これを「京都人気質」と言ってしまうのは簡単だが、それだけでは無いと思うのは気のせいではないと思う。少なくとも、U字工事のギャグをかます余裕があるなら、もっと別にやることがあったのでは?
帰りに宇都宮駅前で食べた、美味しい餃子の味しか残らない、残念な遠征だった。


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