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Last Modified 20120305 |
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J1昇格に向け、大木サンガ2年目の挑戦が始まる。2012年は天皇杯決勝進出に始まり、2月末は久保A代表選出とニュースに事欠かなかったサンガ。J1降格チーム以上に他チームが眼の色を変えて向かってくる存在になった今、J2優勝に向けたハードルは確実に上がっている。だがJ2優勝＆J1昇格は今年のサンガの絶対条件。超えられないハードルは無いはずだ。 今期のJ2は、J1降格組として山形・甲府・福岡、JFLからの昇格組として町田・松本が加わり、全22チームが凌ぎを削る。今年から昇格のシステムが一部変更となり、上位2チームが自動昇格、3位から6位は昇格プレーオフに回ることとなった。これまで以上に、終盤の中位陣の駆け引きが激しくなるだろう。さらに今年はJFLとの入れ替えも始まる。21位はJFLとの入替戦、22位は自動降格となってしまう。Jリーグが誕生してから20年目のシーズン。いよいよプロリーグから弾き出されるチームが出てくるかもしれない。 サンガ開幕戦は、アウェイ湘南ベルマーレ戦。湘南のホームスタジアム、平塚競技場には今年よりネーミングライツが導入され、地元企業Shonan BMWにより「Shonan BMW スタジアム平塚」となった。ネーミングライツとはいえ、“Shonan”“平塚”の名前が入ることとなったスタジアム、なかなかカッコイイ名前になったんじゃないだろうか？ そして何よりも羨ましいカラービジョン。湘南の海が映し出されるこのビジョンだけ季節外れの真夏の空気を漂わせていた… 今回の遠征は少し遠回り。金曜日の夜に大阪を出た後は、「大阪→(急行きたぐに)→直江津→長野→屋代→(長野電鉄屋代線)→須坂→長野→松本→甲府(泊)→大月→下吉田→河口湖→御殿場→平塚」と普通はアリエナイルートでのアプローチ。今回のポイントは定期運行引退間近の急行きたぐにA寝台、廃線が迫る長野電鉄屋代線、富士急行下吉田駅のスハネフ14“ブルートレインテラス”。グリグリ動いて最後の目的地、平塚に到着したのは試合開始1時間半前。既にスタジアムは開場されており、アウェイ席の“決起集会”では新加入選手のコール練習が行われていた。 開幕スタメンには、川崎に移籍した森下に代わってバヤリッツァが入った以外は昨年のベストメンバーが揃う。GKに水谷、DFは右から安藤、秋本、バヤリッツァ、福村。MFはボランチにウヨンと中村充孝、左右に工藤とキャプテン中山博貴が入る。2トップは宮吉と久保の10台コンビ。 17:34 KICK OFF。前半からロングスロー、強いフィジカルコンタクトで前々へと攻めてくる湘南。サンガは持ち前の狭いパスワークで局面の打開を図るが、ハイプレッシャーでミスを奪われて速攻を浴びる展開が続く。しかし両チームを通じてのファーストシュートはサンガ宮吉。湘南に傾きかけた流れを取り戻すと、先制ゴールは前半31分。接触プレイで動きが止まった所を抜け目なく突き、中山のゴールでサンガ先制！前日に結婚を発表した中山。新妻に捧げる一撃で先手を取る。しかし6分後、湘南の攻撃を一度は弾き返すが、そのこぼれ球をフリーで詰められて同点に追いつかれる。どうもDFラインがバタバタしてしまい、クリアしたセカンドボールが拾えていないところを狙われてしまった。 雨が降りだした後半、前半から飛ばしてきた湘南のペースが少し落ちたこともあってか、サンガが攻勢に出る。55分に中村充孝のスルーパスに久保が抜け出してシュートを放つが、これはゴール僅か右。さらに88分には久保がGKとの1vs1を交わしてあとはゴールに流しこむだけ、というビッグチャンスを作り出すが、一瞬油断してしまったのか、湘南DFに掻き出されてしまいシュート打てず。このプレイが試合の流れを決定付けてしまったか、アディショナルタイムに入った所でカウンターをくらい失点。1-2。去年に続き、アウェイでの開幕戦を落としてしまった。 サポーター席への挨拶に立つ久保は泣いていた。確かに今日の久保は責められて然るべきだろうし、久保自身も自分を責めているかもしれない。だがそれも今日で終わりにしよう。A代表に招集されたが「出番なし」と早々に宣告された悔しさ、そして今日のこの悔しさをバネにして、必ず1週間後は強い久保裕也を西京極で見せてくれるはずだ。 次週、西京極開幕戦。相手はジェフ千葉。相手に不足なし、サンガのビジョンに間違いがなかったことを見せてやろう！ | ||