向回路

Last Modified
20120507

2012/04/30(Mon) J.LEAGUE DIVISION2 第11節 (松本平広域公園球技場)
松本山雅FC 0-0(前半0-0) 京都サンガF.C.


 GW第2戦はアウェイ、松本へ!

 関西から松本へは、東海道新幹線名古屋乗換えで特急しなのが一般的。だが一般的なルートでは面白くない!ここは一風変わった「一筆書き」切符の旅に出発。前日夜に臨時急行きたぐにで大阪を出発。あれ?松本に行くのに北陸経由?そう。今回の乗車券は「大阪→(湖西線・北陸本線)→糸魚川→(大糸線)→松本→(篠ノ井線・中央本線)→名古屋→(東海道本線)→山科」と「山科→大阪」の片道乗車券の合わせ技。これだと、単純大阪⇔松本の往復乗車券より安くなり、さらに別ルートの観光も組み合わせることが出来て一石二鳥!早朝の糸魚川に1時間半放り出されたりもしたが、大糸線木崎湖や、旧制松本高校の「聖地巡礼」も満足な旅となったが、それはまた別の話…

 さて、会場となる松本平広域公園球技場、通称“アルウィン”。松本駅からはシャトルバスで30分とかなり離れている。車社会だからこそ成せる立地か。だがそのシャトルバス、路線バス車体に2人掛けシートで約50人分の座席…って間隔狭すぎる!荷物を置かずとも膝がつかえてしまうという、これもアウェイの洗礼ということか…
 狭いバスに揺られてアルウィン到着。すぐ脇には松本空港が控えており、時折ジェット機が空をかすめて行く。こういった事情もあり、アルウィンのピッチは掘り下げ式となっており、外からスタジアムを眺めても高さが無いせいか、それほど「凄い」という印象は受けない。しかしそれは大きな間違い。一度スタジアムに足を踏み入れると、そこには専用スタジアムのピッチが控えており、一層式ではあるが一面を緑の山雅サポーターが埋め尽くす圧巻の風景。驚いたのは、アウェイゴール裏横のホーム席にも声出しサポーターがいることだ。西京極で言う「ホーム自由席」には、座ってまったり観戦するサポーターが少数いるくらいだが、それがアルウィンではどうだ。前からも横からも、一面の緑の声が押し寄せてくる。さすがに埼スタ程ではないが、それに限りなく近い圧倒感を感じた。松本山雅はサポーターで持っているクラブ。これは間違いない。しかし今日は我々アウェイ京都も負けるわけには行かない。そう。「サポーターは数ではない。ハートだ」

 GWはファミリーJoinデイズ。各スタジアムではイベント目白押しだが、ここアルウィンには「Jリーグ特命PR部女子マネージャー」あだっちーが来場!当然山雅ホームなので、山雅ユニで登場するが、おい山雅サポ!何が「足立山雅!」だ「俺たちのあだっちー♪」だ!ふざけやがってwいや、まあいいんだけどさ…その辺のコールの柔軟さは羨ましいよね。

 さて、試合試合。中2日での連戦となり、新加入サヌも今日から出場可能。だがサンガメンバーは前節大分戦とまったく同じ。疲労含めて、前節動きにキレが無かった選手、もちろん今日は大丈夫なんだよね?



 15:04 KICK OFF。J2初年度の松本山雅、3連勝中の勢いそのままに…というかサンガの動きが悪すぎた。シュート数でも前半だけで松本8本に対してサンガはわずか1本。密集サッカーのサンガからボールを奪うとすかさず前線へ。逆サイドでフリーになった選手に持ち込まれるのはある意味「想定内」なんだろうが、それにしても左右に振られすぎ、スタジアムの歓声と相まってサンガは防戦一方。しかしそこに立ちはだかったのは守護神水谷。幾度と無く松本のシュートを防ぎ、なんとか前半はスコアレスで折り返す。
 後半は少し持ち直したかに見えたサンガだが、テンポの遅い攻撃は相変わらず。ゴールまでも「繋ぐサッカー」なのはいいが、出しどころを見つけられずにモタモタしているうちに相手に当たってスローインとなるが、それを奪われてカウンターをくらう、この繰り返し。最大の決定機が、相手パスミスに原が抜け出すか!となった場面くらい(ここはトラップが大きく奪い返されてしまう)と、非常に寒い状況。しかし後半は松本のシュート精度の低さに助けられ、0-0のドローで試合終了。Jリーグ1年生相手に非常に悔しい結果となったが、この試合内容では「勝ち点1を拾った」と言うべきなのだろうか…



 中2日の連戦だからと言う訳でもないろうが、工藤・ウヨンはどうしてしまったのか心配になるほどの絶不調。パスミス、ボールを持ちすぎて奪われるのオンパレード。さすがに次節は多少のメンバーチェンジはあるのだろうか…

 しかし、アルウィンの観戦環境の素晴らしさ(交通アクセスには目を瞑るとして)、山雅サポには恐れ入りました。特に試合開始前、一面の山雅サポがタオルマフラーを振って歌う風景は圧巻の一言でした。ああ、ヤツらを黙らせたかったな!悔しい!



Copyright © 2004- k-ism All Rights Reserved.
inserted by FC2 system