向回路

Last Modified
20120825

2012/07/29(Sun) J.LEAGUE DIVISION2 第26節 (町田市立陸上競技場)
FC町田ゼルビア 1-2(前半0-1) 京都サンガF.C.
<得点>
(町田)北井佑季
(京都)宮吉拓実、中村充孝

 7月より小田急沿線民となったため、町田・味スタと近いアウェイ連戦が続く。今日はその町田戦。自宅最寄り駅からは小田急で一本。

 東京都町田市、とは言えその場所はほぼ神奈川県。なんだ東京の辺境か、と軽い気持ちで行ったのが間違いだった。町田駅前が都会過ぎる。百貨店やホームセンターなど大型店が林立し、新宿駅前の方が空が広いのではないか、と思うくらい。神奈川県町田市、などと揶揄していたのは浅はかだった。これは申し訳ない…
 だが、その気持ちは駅からバスでスタジアムに向かうにつれ徐々に薄れていき… スタジアム最寄りとなる野津田車庫前停留所に到着。そこからスタジアムまで徒歩15分程度、なのだが、その実態はまさかの登山。公式HPで“近道”と称されているコースを辿るが、いきなりの急坂と長い階段。コースは森の中にも突っ込んで行き、夕方の西日も相まって汗だくに。これは…都会では…
 なんとかスタジアム到着。その町田市立陸上競技場、2013年の完成を目指して改修工事の真っ最中。今はメインスタンドの増築工事に取り掛かっているため立入禁止。その代わりにTV放送ブースなどが入るメディアセンターとなる仮建物がメインスタンドと陸上トラックの間に建てられた。仮にしては5階建と立派なもの。だが、選手ロッカーはメインスタンド下のものを利用するため、ピッチへの出入りが仮建物をぐるっと回らないといけない。妙な感じだ。

 アウェイユニで臨む今日のサンガ、出場停止の福村に代わり、黄大城が久々のスタメン。さらに韓国五輪代表に追加招集されたウヨンに代わってこちらも久々の倉貫。バックアップメンバーの活躍はいかに。


 18:04 KICK OFF。前半に輝きを見せたのは宮吉。ここ数戦オフサイドに泣かされる場面が多かったが、今日は違った。30分過ぎ、中村充孝のスルーパスにタイミング良く抜けだしてシュートを放つが、これはクロスバー。そして終了間際の45分、今度は工藤が中盤でセカンドボールを上手く奪って前線にパス。これを宮吉が落ち着いてGKを交わしてゴールに流しこむ。宮吉今期8得点目でサンガ先制!
 後半、中村充孝と後半から久保に代わった駒井が魅せる。53分、水谷のキックから繋ぎ、中村充孝が左サイドでフリーの駒井のパス。これが少しタイミングが早くゴールラインを割りそうになるが、ギリギリで追いついた駒井、ボールを外に出さずに折り返したボールを宮吉がニアでスルーすると、そこに飛び込んだのは中村充孝。駒井にパスを出した後もそれで終わることなく前線に顔を出したのは成長だと語る中村。宮吉に続く8得点目のゴールで、サンガ2点リード。この辺りまではほぼ完璧な試合運びだったが、終盤は町田ペース。立て続けにシュートを浴びるが、水谷を中心に粘りの守備で失点は88分の1点のみ。アディショナルタイムのラストプレイは町田GK修行までゴール前に上がる全員攻撃を受けるが、水谷が弾いたところでタイムアップ。少しバタバタしてしまったが、綺麗なゴールシーンも見るとこができ、満足と言っていい試合だった。順位はまだ7位だが、上位がもたついている間にじわじわと勝ち点差を詰め、2位の千葉と勝ち点差は3。


 この町田市立陸上競技場、メインスタンドが封鎖されているとはいえ、今日の入場者数は2,822人、ゴール裏のいわゆる“コアサポ”ゾーンもまだまだ狭い。いいスタジアムを作っても、観客が入らないことにはJリーグの体をなさない。今期からJFLへの降格も始まり、未だ下位に低迷する町田だからこそ考えてしまうが、来年もしものことがあった時に、この新スタジアムを埋めることが出来るのだろうか。
 帰路もバス停まで再び山道。“ゆったりコース”での帰路となったが、こちらも山中の坂道続き。時間は夜20時、街灯が無いところには警備員が懐中電灯で足元を照らしている。この“ハイキング”を売りにするのも…



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