向回路

Last Modified
20120913

2012/09/08(Sat) 第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦 (松本平広域公園球技場)
松本山雅FC 1-3(前半0-2) 京都サンガF.C.
<得点>
(松本)楠瀬章仁
(京都)工藤浩平、駒井善成、中山博貴

 第91回天皇杯決勝、国立元旦決戦の地に立った京都サンガ。史上初のJ2決戦は、中山のゴールで先制するも直後に同点・逆転。最後は久保のゴールで一矢報いるも、2-4でFC東京に敗れ、準優勝で大会を終えた。
 あれから8ヶ月。再び天皇杯がやってきた。リーグ戦に目を移せば3連敗中と下降傾向のサンガ。大会も変わり、あたらな気持ちで勝利を掴み取るとともに、リーグ戦へ勢いをつける結果になってくれるか。

 シードされたJクラブは2回戦から登場。多くは勝ち上がってきた近隣都道府県代表との試合が組まれているのに対し、サンガはアウェイ・アルウィンにて同じJ2松本山雅FCとの対戦。前回準優勝チームが初戦からJ2と当たることはさて置き、せめて西京極開催にして欲しかった。どうやら西京極は別大会で押さえられていたとか。とはいえ、リーグ戦で1分1敗の松本、ここアルウィンでの対戦は0-0とスコアレスながらも、圧倒的に押し込まれてしまった。さあ、今こそリベンジを。

 今日は軽井沢方面へ寄り道するため、長野新幹線始発あさまで出発。到着した軽井沢、東京より気温は低いものの強い日差しはまだ夏を感じる。新幹線開業と同時に第三セクター転換となった旧信越本線・しなの鉄道で小諸を経由して篠ノ井へ。お目当ての「聖地巡礼」にラッピング列車でお腹いっぱいになったのはまた別の話…
 松本駅からアルウィンへは、シャトルバスで約30分の距離。さて前回と同じようにバスで真っ直ぐ向かうか、しかしシャトルバスの時間が30分待ち。せっかくなので別ルート、ということで、“最寄り駅”の篠ノ井線村井駅へ向かう。案内では、村井駅からアルウィンまで徒歩1時間とのこと。こういう案内は多少多めに見積もっているだろう、と踏んでプチハイキングと洒落こんだが…甘かった。以前、鳥取バードへ津ノ井駅から歩いたことがあったが、あの時は何もない田んぼ道をひたすら歩くという苦行。しかし今回は同じような距離に加え、そこそこ車の往来がある。歩道がない部分もあり、ヒヤヒヤしながら歩くと、本当に1時間かかってしまった。アルウィン到着は、試合開始1時間半前の13:30。

 リーグ戦から数人メンバーを入れ替えてきた松本。サンガはリーグ戦出場停止中のバヤリッツァが復帰、前線は宮吉がベンチに下がり、駒井の1TOPで臨む。


 15:04KICK OFF。開始からペースを掴んだサンガ、右サイド安藤のクロスから駒井のヘッド、といい流れの攻撃を見せる。4分、中央中山のパスを受けた駒井、DFを背負ってフリーの工藤へ。その工藤がダイレクトでゴールに叩きこみ、サンガ先制!続く13分にも黄大城のグラウンダーのパスをニアサイドで駒井が流し込んで2点目。この得点の起点となった中村充孝、黄大城へのノールックパスや、枠を捉えた強烈シュートはGKに弾かれてしまったが、今日も好調ぶりをアピール。早い時間で2点リードしたことで、ぐっと試合が楽になった…が、30分を過ぎるようになると松本にシュートを打たれる場面が続く。41分のカウンターからシュート2発を浴びたシーンは、幸い今日もノってる水谷の好セーブで守りきり、前半を2-0で終える。
 後半に入り、新加入のチアゴ・シルヴァを投入した松本。ロングボール、カウンターと次々攻めに出てくる。そして64分、そのチアゴへのパスをバヤリッツァが処理しそこねて独走を許す。ゴール前でフリーの楠瀬にゴールへ流し込まれて1点を返される。80分過ぎの黄大城の治療をめぐるジャッジに松本ベンチはヒートアップ、反町監督がピッチに入って抗議するなど、試合が荒れると共に一方的に攻めこむ松本。しかしここを耐え切ってとどめのゴールを決めたのはキャプテン中山。83分カウンターから中村充孝がタメを作り、中央に走り込んだ中山がGKの股を抜くシュート。これで勝負有り。3-1で、松本山雅を下して3回戦へ駒を進めた。


 松本山雅戦初勝利。特に完全アウェイの中で勝利を勝ち取ることが出来たのは、サポーターとして応援のしがいがあるというもの。アルウィンでの“オーレオーレ”は本当に気持ちが良い。
 3回戦は、鈴鹿ランポーレを7-0で下したジュビロ磐田とヤマハスタジアムで対戦する。リーグ戦の間のウイークデー。佳境を極めるJ1昇格争いの中、難しい位置付けにあることは間違いない。しかし、前回大会準優勝チームとして、それ以上にプロとして、ベストの戦いをして欲しい。天皇杯で快進撃を続けることは、間違いなくリーグ戦に繋がっていくのだから。
 再び元旦国立のピッチに立つために…



Copyright © 2004- k-ism All Rights Reserved.
inserted by FC2 system