向回路

Last Modified
20121022

2012/10/10(Wed) 第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会 3回戦 (ヤマハスタジアム)
ジュビロ磐田 1-1(前後半0-0、延長前半0-0)PK5-3 京都サンガF.C.
<得点>
(磐田)山本康裕
(京都)中村充孝

 9月に行われた2回戦松本山雅戦から1ヶ月。3回戦、アウェイヤマハスタジアムでのジュビロ磐田戦は平日ナイトゲーム。
 平日ということで当然仕事日ではあるが、2回戦勝利の翌週には休暇申請、1日年休でヤマハに乗り込む予定だったが、午前中に急遽出席すべき会議が入ってしまったので、午後半休に変更。昼休みでとっとと出てしまう予定だったが、昼一でも二三案件入ってしまい、結局退社できたのは13時半。予定時間にギリギリになってしまった。

 さて、今日の往路はJR東海ツアーズの「ぷらっとこだま」を利用。当然存在は知っていたが、利用するのは初めて。東京から浜松だと、通常料金より1,770円安くなり、1ドリンク引換券も付くオトクなプラン。その名の通りこだま利用になるのだが、最初から選択肢にこだましかない場合だと、利用の価値はある。調べてみると、当日購入は不可、東海ツアーズの窓口購入が基本で、ネット申し込みもOKだが旅行日の2日前までの申し込みが必要になる。ネット申し込みは原則クーポン(切符ではあらず)の受け取りは郵送になるのだが、幸いなことに東京駅でのみ現地受け取りが可能ということで、予定列車の30分前に東京駅へ。確かにサイトにも30分前までの受け取りが必要です、と記載されており、別に受け取るくらい5分前でも大丈夫じゃないか、と高をくくっていたが、東海ツアーズの窓口に行くと、すでに窓口は5人待ち。結局受け取るまでに15分近くかかってしまった。“30分前受け取り”にもちゃんと理由があるということか。
 浜松駅経由で磐田駅に着いたのは17時頃。ジュビロくんの像がある駅前からシャトルバスに乗り約10分でヤマハスタジアム到着。最近は関西からサポーター仲間で自家用車相乗りで行くことが多かったヤマハスタジアム。公共交通機関のみで訪れるのはかなり久しぶり。さすが天皇杯、スタジアム周辺の盛り上がりはいま一つ。屋台村も一つのみ。
 ここで大きな失敗(というか検討漏れ)をしていた私。天皇杯ということで、90分で勝敗が決しない場合は延長戦、PK戦で4回戦進出を決定する…ということをすっかり忘れており、90分で試合が終了する予定で全ての行程を組んでいたのだ。90分だと、東京方面への最終ひかりに間に合い、なんとか自宅まで帰れるのだが、延長に突入すると途端にアウト。PK戦なんて論外。果たして無事家に帰ることは出来るのか…


 19:00 KICK OFF。ゴールドの2ndユニのサンガ、ブルキナファソ代表にサヌが召集された以外は主力で臨む。対する磐田は日本代表欧州遠征に駒野と前田が召集(前田は合宿中の怪我で帰国)、その他にもリーグ戦からメンバーを変えてきている。前半がサンガの試合。いい時のサンガは“次々に選手が沸いてくる”とも評されるが、前半はまさにそれ。サンガのシュート5本に対して磐田は3本、FKからバキのバー直撃シュートなど、ゴールまで後一歩に迫るが得点には至らず、前半はスコアレス。
 後半に入り、サイドチェンジから磐田に突破を許すようになり、流れは徐々に磐田へ。ほぼハーフコートゲームになってしまったが、何とか耐え切り90分を終えて延長戦へ。それと同時に日帰りが不可能になった。もうここまで来たら勝ちしかない!
 延長に入っても後半の流れは変わらず、攻める磐田に耐えるサンガ。そして延長後半の107分、ゴール前でバキが2枚目の警告で退場処分、与えたFKを直接決められて先制を許す。退場直後の失点、最悪なバターンでの失点に万事休すか…と思われたがあきらめないサンガ。終了直前の120分、中村充孝がドリブル突破、一人、二人と交わしてシュート!グラウンダーのシュートはゴールポストに乾いた音を立てて直撃するが、その跳ね返りはゴールの中へ!土壇場での同点ゴール!勝負はついにPK戦へ…
 PK戦は2006年天皇杯の福岡戦以来。後攻のサンガ、1人目中山、2人目原、3人目中村充孝と成功、磐田も3人が成功して4人目のキッカーへ。サンガは途中出場の長沢、しかし磐田GK竹重がセーブ。磐田は5人目まで全員が成功して勝負有り。前回大会準優勝のサンガ、今大会は3回戦で姿を消した。


 平日天皇杯で120分まで戦い、PK戦で敗退。週末のリーグ戦には確かに響くかもしれない。「最悪な負け方だ」とか「最初から天皇杯は捨てろ」「バキ出場停止どうしてくれるんだ」だとか、色んな意見が飛び交うが、ヤマハのゴール裏で戦った自分にはそんな発想は絶対に出来ない。過密日程?それがプロとしてあるべき姿。悔しいけれど顔を上げて週末のリーグ戦に臨もう!


 試合終了後は急いで新幹線の予約を変更、静岡発の夜行高速バスドリーム号のチケットを押さえる。時間にして半日だったが、道中・試合含めて密度の濃い遠征だった。2010年のヤマハ初勝利の3ゴール(ディエゴ強烈ミドル・柳沢ワンポイント、スローモーションに見えた博貴の決勝ゴール)も強烈だったが、今日目の前で見た充孝のゴールも忘れられないゴールになるだろう。



Copyright © 2004- k-ism All Rights Reserved.
inserted by FC2 system