向回路

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20121109

2012/11/04(Sun) J.LEAGUE DIVISION2 第41節 (レベルファイブスタジアム)
アビスパ福岡 0-2(前半0-1) 京都サンガF.C.
<得点>
(京都)駒井善成、中村充孝

 残り2試合。前節北九州戦の敗戦で、3位湘南に勝ち点差1まで詰められた。上位陣が軒並み揃って勝ち点を積み上げられないなど、これまでサンガは“サッカーの神様”に助けられてきた部分が大きい。しかし11月は神無月。もう神様に頼ってはいられない。だが他チームの結果に関わらず、自力で自動昇格を掴めるのはサンガのみ。自力で掴み取るのみだ。

 シーズン終盤の第41節、ここまで昇格争いが混戦になるとは思っていなかったが、最後のアウェイ戦、福岡遠征は最初から決めていた。東京から安く楽に行ける方法としては、スカイマークで羽田空港から飛ぶのが良い。2ヶ月前9/4、仕事を一時中断して発売と同時にWEBバーゲンで購入。片道\9,800は安い。と往路を抑えた時点で会議に呼ばれてしまい、再び接続した時には格安航空券は完売。\15,000で買う羽目になってしまった。だがしかし、遠征直前で翌月曜日の大阪出張が決定。帰路の払い戻し手数料は取られたものの、東京-大阪往復新幹線代が会社から支給されるので、それを使って帰路は大阪まで新幹線。結局自己負担額\4,000弱で福岡まで行けてしまった。
 羽田空港を7:55に出発、福岡空港に着いたのは9:50。試合までさすがに時間があるので、市内天神・中洲方面へ。中洲でラーメンを食べ、天神地下街を散策。西鉄の福岡(天神)駅は、今は駅ビル内の高架駅になっているが、昔地上駅だった頃、空の大怪獣ラドンに破壊されたのも懐かしい。最近では90年代にキングギドラに滅茶苦茶にされたのもこのあたりか。

 さて試合開始2時間前、14時スタジアム到着。そういえばレベルファイブスタジアムになってから訪れるのは初めて。福岡のゲーム会社、レベルファイブはイナズマイレブンが有名か。スタジアム入口やトイレには大きくイナイレのキャラが描かれていた。空は曇天、夜から雨と聞いていたが、試合前にしてすでに雨粒が。  レベスタは、屋内の選手アップルームがメインスタンドとゴール裏の間にあり、一部が外からも見える。普段はピッチ内ウォーミングアップからの応援も、今日は屋内アップから。“想い届けよ”…!決戦の空気感、徐々に高まってきた!
 今日は黄大城が累積警告で出場停止、代わってスタメンに入るのは内藤。栃木戦途中出場直後のFKを見事に決めたのは記憶に新しい。対する福岡は監督解任直後の試合。解任ドーピング後の試合はやりにくさがある。J2降格初年度で18位ここまで順位が落ち込んだのは例がないだろう。しかし今日はホーム最終戦、順位関係なく勝ちに来るだろう。


 降り続く雨の中、選手入場に合わせて「紫」「魂」の特大ゲーフラを揚げる。16:03 KICK OFF。最初の決定機を掴んだのは福岡だったが、今日のサンガはディフェンスの動きが良く、特に染谷はゴール前で相手FWを完全に封じ込める。先制点は23分、相手クリアボールから素早く繋ぎ、中村充孝から前線の駒井へ。DF二人に囲まれながらもGKを交わして無人のゴールへ!サンガ先制!しかしサンガにアクシデント、ゴール前の競り合いで染谷が今期3回目の脱臼。32分に酒井と交代でピッチを後にする。本当に悔しそうな表情の染谷…
 後半開始直後、福岡のパスをカットした安藤が素早く前線に送る。ドリブルで持ち込んだ工藤がシュート!これをGKが弾くが、逆サイドに走りこんだ中村充孝が押し込んで2-0!胸のエンブレムを掴みながらサポーターに駆けてくる充孝!2点リードの次は無失点。8月のヴェルディ戦以来12試合連続失点試合が続いている。リードしていても我慢しきれず終盤に失点となる試合も多かった。しかし今日は最後まで集中を切らさず、福岡にチャンスらしいチャンスも与えず試合終了。2-0の完勝で勝ち点3を上積みした。


 3位湘南、4位大分、5位横浜FCと、6位千葉と上位陣が揃って勝利したため、順位勝ち点差に変動はなく、サンガは3位と勝ち点差1のまま、最終節に突入することとなった。
 その最終節、対戦相手はすでにJ1昇格を決め、連続無敗のJ2記録を更新中のヴァンフォーレ甲府。舞台はホーム西京極。ここに来て首位甲府が相手。いくら得点王ダヴィが出場停止とはいえ、難敵には変わりない。だが、満員のホーム最終戦で首位甲府を倒してJ1に上がる。シナリオとしては最高の舞台だ。ここで勝ってこそ、J1で戦う資格が得られるというものだ。

 あと一つ。勝ち取るものはJ1ただ一つ!


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