向回路

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20130414

2013/04/07(Sun) J.LEAGUE DIVISION2 第7節 (岐阜メモリアルセンター長良川競技場)
FC岐阜 0-3(前半0-0) 京都サンガF.C.
<得点>
(京都)三平和司、原一樹×2

 発達した低気圧の影響で、土曜日から強風が吹き荒れる日本列島。東京は土曜日から強い風と雨。遠征出発の日曜日朝には雨は上がっており、風も止んでいるように見えたが、天気図を見ても未だに居座っている特大低気圧。さて、この遠征は無事帰ってこれるのか…
 というのも、今日は春の青春18きっぷ最後の遠征日。さすがに東京から岐阜。最寄り駅を5時の始発に乗っても、岐阜に到着するのは11:30。一本でも遅れてしまうと試合に間に合わない。ひとまず、小田急は定時運転で小田原に到着。その後も沼津、静岡、浜松と乗り換えて特別快速まで定時運転で岐阜到着。雨は振らないまでも、強い風が吹き続けており、よく無事に着いたな、というところか。駅の掲示板を見ると、どうやら新快速等は通常の半数程度に間引き運転をしているとのこと。間引きに当たらずにラッキーだった。
 岐阜駅からは路線バス(岐阜バス)でスタジアムへ。到着はキックオフ1時間前の12時。そろそろゴール裏でスタンバイしていないといけない時間だが、長良川で外すことの出来ないのはスタジアムグルメ。今日は飛騨牛バーガーに決めた!しかし強風吹き荒れる屋台村は、テントが吹き飛ばされる屋台もあり、スタッフが調理接客だけに集中できない環境だったのもあるが、列が動かないこと… これはもう間に合わない。一旦飛騨牛を泣く泣く見切り、ゴール裏へ急ぐ。既に選手はアップ中で、選手コールが始まっていた。お腹は空いているが、飛騨牛バーガーはハーフタイムに行くことにしよう。

 2連敗でメンバーを入れ替えてきた大木監督。DFラインは染谷・バキ・福村の3バック。中盤には田森が今季初スタメン。対する岐阜は、未だ勝利無しどころか、得点も無し。過去こういう“爆弾”を何度も爆発させてきたサンガ。だがJ2優勝を目指す以上、最下位の相手に負けは許されない。


 13:04 KICK OFF。強風は止む気配もなく、試合開始早々の突風でゴール裏前のスポンサー看板が吹き飛ばされる事態が。一時は看板を陸上トラックに平置きにしていたが、安全のため全て回収。Jリーグで看板ゼロという、一見天皇杯?とも見える珍しい光景となった。そのような中、サンガの戦いぶりは過去2試合の悪い流れを引きずり続け、これまた今季ワーストとも言える戦いっぷり。もちろん風下に立ったことも影響しているだろうが、2試合連続前半終了時点でブーイングが飛ぶとは… しかし、前半開始早々、逆サイドへの大きなサイドチェンジが見えるなど、これまで逆サイドを全く使う気が無かったことを考えると、少しは変えようとしてきているのか。
 後半に入っても一向にペースが上がらないサンガだが、55分、原が右サイドを突破。逆サイドを駆け上がった安藤へのクロスボールからのシュートはゴール僅か左。直後のCKに合わせたバキのヘディングシュートはクロスバー。ここから流れがサンガに向いてきた。61分、横谷からフリーの三平へスルーパス。シュートはGKを弾いてゴールイン!三平の今季2点目でサンガ先制!これで肩の力が抜けたサンガ。81分にはペナルティエリア内で三平が倒されてPK獲得。原がきっちり決めて2点目。90分には工藤のスルーパスに途中出場のサヌが抜け出し、最後はフリーの原が合わせるだけのゴールで3点目。岐阜に得点を許すことなく、3-0で試合終了。最後の30分間こそ、3-0に相応しい内容だったが、それまでの60分は猛省しないといけない、そんな試合だった。


 怪我から復帰したバヤリッツァ、代表やコンディション不良等でなかなかメンバー入りが出来なかったサヌ。この両外国人選手の力は大きかった。バキは時折見せる果敢な攻め上がりの背後に若干の不安を感じるが、守備ではさすがの安定感。そしてサヌはポストプレイで抜群の巧さを見せ、特に3点目のシーンでは自ら打っても良さそうなシーンだったが、原の方が体勢が良いと見るや、そちらにパス。外国人選手にしては珍しい“エゴ”が無い選手だが、それだけチームプレイに徹することが出来るのは、今の大木サッカーに欠けていたピースを埋めてくれるだろう。


 さて、これで後は帰るだけ。だったが、低気圧はまだ勢力衰えず。すでにダイヤが乱れている東海道本線、念のため予定より1本早い新快速に乗ったものの、豊橋行のはずが岡崎行となって入線。嫌な予感がしつつも、岡崎から接続の普通に乗って豊橋を目指す。まず最初のアクシデントは豊橋の一駅前の西小坂井。豊川を渡る橋に風規制がかかり、西小坂井で抑止。隣のホームでは貨物列車が同じく退避しており、動くことのない列車からJR貨物の運転手が引き上げていた。30分ほど待った後、豊橋まで徐行運転で一時再開。この時点で18きっぷでの帰宅は厳しくなったが、浜松まではたどり着けるか?と構内放送に耳を澄ませると、乗っている浜松行普通は豊橋で運転打ち切り。運転再開の見込みはしばらく無い、とのこと。改札口で18きっぷ遅延の保証をしろ新幹線に乗せろと喚いている集団を尻目に、新幹線のりばへ…
 さすが定時運転の新幹線こだまで小田原までワープ、在来線に乗り換える。節約のため新横浜、東京まで新幹線に乗る選択はしなかったが、ここでまさかの第二のアクシデントが発生。茅ヶ崎を出た所で、緊急信号が発砲、緊急停車。付近の踏切で自動車との接触事故が発生したとのこと。幸か不幸か、事故に遭った列車は一本後。運転再開となり、なんとか帰宅できたものの、先頭車両が脱線するほどの大事故。もし一本ずれていたら… 試合に勝ったからいいものの、実に疲労の溜まる遠征だった。



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