向回路

Last Modified
20130628

2013/06/22(Sat) J.LEAGUE DIVISION2 第20節 (京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)
京都サンガF.C. 0-1(前半0-0) 水戸ホーリーホック
<得点>
(水戸)橋本晃司

 ついにスイス1部・BSCヤングボーイズへの移籍が決まった久保への期待が高まる西京極。10,120人と今季2番目の入場者数となった。朴智星、松井大輔。サンガから海外へ巣立った選手たちに続こうとしている久保のホーム最終戦。サポーターの脳裏にあるのは2004年の松井最終戦、松井のチャンスメイクから田原のゴールだろうか。あの試合に続く、メモリアル試合を期待したいところ。

 自身西京極は1ヶ月半ぶり。なかなか東京から参戦することは難しくなってきたが、今回は前日に大阪出張が重なったため、このビッグゲームに参戦することができた。気がつけばもう夏が近い京都。スタンドに差す西日が眩しい。
 今日は前節の警告で累積8枚目となった染谷が2試合の出場停止。代わって酒井がCBに入る。体調不良の田森がメンガー外、2試合ほど外れていた工藤がスタメンに戻り、FWは横谷と久保。控えには怪我から中山が復帰。


 19:04 KICK OFF。前半流れを掴んだのはサンガ。久保が左サイドをドリブル突破、相手のプレッシャーにも負けずゴール前まで持込んでシュートまで持ち込みビッグチャンスを迎えるが、GK本間に弾かれる場面も。しかし前半で得点を奪うことはできず、スコアレスで折り返す。
 後半、中盤でのプレッシャーがかからなくなってきたサンガ。セカンドボールを奪うことがほとんどできず、試合は水戸の流れに。期待を一心に集める久保も、膝を痛めてしまい70分に無念の交代。三平、中山、原と交代選手を送り出すが、試合に決着が着いたのは89分。水戸に中盤でボールを繋がれ、それに対するサンガのプレッシャーは軽く、カバーに入ったバヤリッツァが倒してしまうもアドバンテージで水戸の攻撃続行。フリーの鈴木をエリア内でオスンフンが倒してしまい、PK献上。これを橋本に決められて決勝点。松本戦、北九州戦に続き、またもホームで終了間際の失点で敗戦。またか、またいつもの負け方か。いつになったら成長が見られるのか?


 久保は南スタンド、バックスタンド、ゴール裏、メインスタンド前で挨拶。「今日は勝てなくてすみませんでした。スイスに行っても頑張ります」…久保にこんな挨拶をさせるはずではなかったのだが… 決してブーイングで迎えるはずでは無かったのだが…
 とはいえ、どうもチームもサポーターも久保久保意識しすぎていたようだ。ゴール裏では試合前から久保チャントで大盛り上がり、ピッチ内では久保にゴールを取らせてあげようという思いが強すぎだたろうか、久保を囮にして自分が得点を取る、という気持ちをもう少し見たかった。その久保も、周りをもう少し使う動きをして欲しかったし、周りももっとフォローして欲しかった。
 次節アウェイ栃木戦、泣いても笑っても久保ラストゲーム。だがそれを意識しすぎることなく、チーム力でまずは勝利を。それこそが久保を送り出す一番の花道。


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