向回路

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20130926

2013/09/15(Sun) J.LEAGUE DIVISION2 第33節 (フクダ電子アリーナ)
ジェフユナイテッド千葉 1-2(前半1-0) 京都サンガF.C.
<得点>
(千葉)田中佑昌
(京都)安藤淳、山瀬功治

 8月は2分3敗。思えば去年も7月から続いた6連勝が8月中旬で止まり、4連敗。夏に強いと言われたサンガはどこへ行ってしまったのか。しかし9月に入った前節のホーム熊本戦、累積警告等で主力を欠く中、2-0で6試合ぶりの勝利。ようやく参加の“夏”が始まったか。今日はフクアリでアウェイ千葉戦。プレーオフ争いでは3位につける直接のライバル。

 試合は3連休の中日ということもあり、房総一周旅行と洒落込むことに。気になるのは接近しつつある台風18号。予報では関東に最も接近するのは月曜日、千葉から帰るまでは大丈夫だろう、と踏んで試合前日土曜朝に東京を出発。まずは内房線経由で保田〜館山〜鴨川〜勝浦を周り、海の幸を堪能して一泊。この連休中“勝浦大漁祭り”が開催され、各地区から神輿が出るなど、夜遅くまでかなりの賑わいを見せていた。
 翌日は勝浦朝市から始まるはずだったが、台風の接近に伴った湿った空気が流れ込み、朝から雨。朝市も一部の店は出店していたが、本来の賑わいは程遠く残念。大原からいすみ鉄道に乗るときには、これこそバケツをひっくり返したかのような滝雨に変わってしまう。キハ52・28の国鉄色急行列車は無事出発したが、果たしてフクアリの試合は… 試合の開催可否判断は、正午とのこと。
 上総中野駅から小湊鐵道に乗り換えた頃には雨も止み、五井駅から蘇我駅に着いた頃でちょうど正午。そしてジェフ公式からの発表は…試合開催!よし!


 開場は17時とかなり時間があるので、Ario蘇我で昼食後、フクアリそばにあるジェフ千葉の練習場&クラブハウス、ユナイテッドパークを見学。先日横浜のマリノスタウンも訪れたが、関東のクラブ拠点はしっかりとした作りのものが多く、プレハブサンガタウンが霞んで見えてしまう。特にユナイテッドパークはスタジアムにも近く、これ以上ない立地。試合当日には駐車場も有料だが一般に開放しているなど、有効活用されているようだ。
 スタジアムで忘れてはいけないのが、スタグルメ喜作のソーセージ盛り。ここはタッパーを持参すると多めにソーセージを持ってくれることで有名。去年の参戦ではタッパーを忘れてしまったので、今回は忘れずに!と思っていたが、まさかの忘れ物。仕方ないのでArio蘇我でタッパー購入、無事ソーセージ大盛りゲット!
 今日のサンガは久々の2TOP。前線で数的優位を作ることで千葉の両サイドバックを押さえ込むことが狙いのようだが、果たして。UAE・アルナスルから国内復帰の千葉・森本はベンチスタート。そしてお約束ともなった感もある、サンガ・工藤、千葉・佐藤勇人へのブーイング合戦。


 19:03 KICK OFF。前半は一方的な展開。千葉のプレスに中盤でセカンドボールがほとんど奪えず、田中や初スタメンの町田を起点に攻め込まれてしまう。なんとか前半は0点で耐えたかったが、16分のCKからケンペスの落としたボールを最後は 田中に決められてしまい、千葉に先制を許す。ほとんどいい所のなかった前半の45分を終えて選手が引き上げてくる。ブーイングでも出そうなものだが、今日は違った。まだだ!あと45分ある!顔を上げろ!次々と選手に飛ぶ激励の声。それに安藤が手を上げて応える。そう、まだ終わっていない!
 そして迎えた後半。前半から飛ばしていた千葉のプレスが弱くなってきたこともあるが、サンガが息を吹き返す。60分に三平に替えて中村祐哉を投入、駒井・中村のドリブラーがサンガの攻撃を加速させる。63分には工藤のオーバーヘッドシュートがポスト直撃。流れを掴んだサンガは66分、右サイドからのクロスを左の山瀬が絶妙なトラップでDFを交わしてクロス。秋本がゴール前で粘って折り返したボールを安藤が押し込んで同点!サポーターを煽る安藤!勢いは止まらないサンガ、千葉は森本を投入するが、ほとんど仕事はさせず、逆に77分、駒井のパスに中村祐哉が抜け出してカウンター。絶妙なクロスに走り込んだ山瀬がダイレクトでゴールに突き刺す!ゴール前で吼える山瀬!


 試合は2-1で終了。引き上げてきた選手、ゴール裏のサポーター、皆が充実した顔をしていた。フクアリに詰めかけたサンガサポーター、大旗の数でも12本と、千葉を上回っていただろうか。そんなサポーターの想いが届いた、そう言って間違いない試合だと思う。こういう試合を続けることこそ、“もう一度見たいサッカー”へ近づく一歩となるに違いない。
 次節は第二のホーム・鴨池でカターレ富山戦。3分2敗未だ未勝利の相手だが、今日の良い流れを断ち切るわけには行かない。混戦となったプレーオフ圏内、選手が言うように、ここからは一つ一つがトーナメント。一つでも上の順位でフィニッシュするために、富山戦も絶対勝利を!



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