向回路

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20131018

2013/10/14(Mon) 第93回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 3回戦 (県立カシマサッカースタジアム)
鹿島アントラーズ 2-1(前半0-0) 京都サンガF.C.
<得点>
(鹿島)遠藤康、ダヴィ
(京都)横谷繁

 アウェイで鳥取に1-0で勝利しリーグ戦5連勝、天皇杯2回戦も含めれば公式戦6連勝。いよいよスパートがかかってきたか。このタイミングで迎えるは、天皇杯3回戦、相手は鹿島アントラーズ。今のサンガの力がどこまで通用するか。来期のJ1も当然睨みつつ、そしてもちろん元日国立を目指すためにも、今日も負けられない戦い。

 5度目となるカシマ遠征だが、今回は初めて高速バス利用。というのも、今回の目的の一つに鹿島アントラーズクラブハウス・グラウンド見学があるから。今日はメンバー外の練習が9時からあるということで、さすがにその時間に鉄道だけで間に合わせることは、鹿島神宮駅からのアクセスを考えても厳しい。ここは東京駅から直行できる高速バスを使うのが無難といったところだろう。が、前日になって練習が8時開始に前倒し。これはバスでも厳しいぞ…
 東京駅八重洲口を7:10の京成高速バスで出発。首都高こそ多少の混雑が見られたが、その後は快適なドライブ。約2時間で鹿嶋市へ。早朝時間帯はアントラーズクラブハウスに停車する便が無いため、最寄りと思われる宇宙通信センターで下車。徒歩20分と少し歩かされたが、9:15にはクラブハウス着。当然のように練習はほぼ終わって選手が引き上げているところだった…
 グッズショップも併設しているクラブハウスに、レストラン・アントラーズカフェも完備。グラウンドは天然芝グラウンド2面に裏には人工芝グラウンドもある完璧な施設。周りには本当に何もなく、まさにサッカーしかすることがない、といったところ。グラウンドの観覧スペースには段差がある観客席も設けられており、見学環境は申し分ない。
 さて、見学も終えたしスタジアムに向かうか…とここで大誤算。クラブハウス前を通る高速バスでスタジアムへ行こうと考えていたのだが、スタジアム方面の停留所は降車専用!これは下調べが甘かった。クラブスタッフに聞いてみても「タクシーしかないですね」って!幸い、近くの高松緑地公園から鹿嶋市コミュニティバスが出ていることを発見。これまた幸いな事に1日3本しか無いバスが20分後にある!捨てる神あれば拾う神あり。なんとかクラブハウスを後にすることができた…といっても、コミュニティバスは鹿島神宮駅方面へ。スタジアムへはシャトルバスへ乗り換えるか、途中から歩く必要があったのだが。


 ホームもアウェイも無いはずの天皇杯で、まさかのアウェイの洗礼を浴び、スタジアム入りしたのは試合開始50分前。すでにゴール裏ではサポーターがスタンバイ。ひと息入れて天皇杯恒例、プログラムを購入に…って売店がないじゃないか!大型ビジョンでは売店で販売って案内しているのに。スタッフに聞いても「こっちには無いですね…」ってそれはあまりに酷すぎる! 最終的には、試合開始前に台車を押した売り子さんがコンコースに来てくれたので、無事購入できたものの、ちょっと案内に不備が…茨城県サッカー協会、しっかりして欲しい。
 今日の試合はJ1・J2共に前後の試合からは1週間間隔が開いており、サンガ・鹿島共にレギュラーメンバーで臨む。サンガは先週のリーグ戦と全く同じスタメン。ここカシマスタジアムでは、鹿島に未勝利のサンガだが、天皇杯では2002年、2011年と2戦2勝。愛称の良さを活かして、カシマ初勝利を!

 13:04 KICK OFF。まずビッグチャンスを掴んだのはサンガ。オスンフンから素早く出したボールから横谷がドリブルで持込みカウンター、フリーの工藤がシュートを打つが、枠の僅か左。これが決まっていれば別の展開になったのだろうか。鹿島もCKから山村のシュートがゴールを襲い、ダヴィのハーフボレーがポスト直撃と、ヒヤリとする場面もあったが、全体的には酒井・バヤリッツァがダヴィ・ジュニーニョを押さえ込んでいる印象。0-0で後半へ。
 後半早々にスコアが動く。54分、左サイドをジュニーニョが突破。安藤が振り切られて上げられたクロスを難なく遠藤に決められて鹿島先制。その直後、横谷と小笠原がヒートアップ。タッチライン際で小笠原に足をかけられた横谷がエキサイト、両チーム入り乱れてあわや乱闘、という場面に。ここは両選手警告で喧嘩両成敗。しかし67分には右サイド大迫が酒井・バヤリッツァを物ともせずにゴール前でふわりと上げたボールをダヴィが頭で押し込み、鹿島2点リード。だがサンガも中村祐哉、三平を投入して反撃。小笠原との一件でさらに動きがキレてきた横谷がドリブルで持ち込んでシュート。曽ヶ端が弾くが、ボールはそのままゴールイン。さらに中村祐哉のミドルシュートは曽ヶ端が弾き、CKからバヤリッツァが詰めるがボールはゴール上へ。終了間際の山瀬のシュートはGK正面。終盤怒涛の攻撃を見せるが、得点は横谷の1点止まり、1-2でタイムアップ。天皇杯は3回戦で終えることになってしまった。


 鹿島は強かった。J1で4位の力は本物だった。その鹿島にがっぷり組み合い、サンガは敗れた。それでも今日の試合は応援していてすごく楽しかった。
 決定力、個の強さ、鹿島との間にはまだまだ差はあるが、その差を埋めて再戦を果たすためには、残ったJ2リーグをどう戦うか。来年またカシマスタジアムで、そしてJ1の舞台で戦うことができるように!



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