向回路

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20131130

2013/11/24(Sun) J.LEAGUE DIVISION2 第42節 (京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)
京都サンガF.C. 1-2(前半0-1) 栃木SC
<得点>
(京都)秋本倫孝
(栃木)廣瀬浩二、クリスティアーノ

 ガンバ大阪戦、水戸ホーリーホック戦と2連敗で迎えたリーグ最終戦。しかし前節で3位が確定し、プレーオフホーム開催が確定した。昨年、リーグ最終戦で甲府に引き分け、自動昇格を逃した流れを引きずって迎えたプレーオフ、湘南に0-4で敗れて敗退となった。今年の終盤戦はある程度プレーオフを視野に入れることができていたため、準備してプレーオフに望むことができる…
 なんてことは、今日の試合に勝ってから言おう。短期決戦に重要なのはチームの勢い。勢いを付けるために、今日の勝利は必須条件。消化試合なんて一つもない。目の前の試合に勝ちに行くだけ。

 すっかり紅葉の西京極。今回のホーム遠征も、週末の会社出張と重なり、ありがたい。時間にも余裕があるため、久々開門前のサポーターズミーティングから参加。12:30開始のため、先行入場は10:00。こんな早い時間に入場するのは、最終戦ならではというか、どうも調子が狂ってしまう。応援に支障の出ない食事の時間にも気を使ってしまう。10:45、選手バス到着を迎えて、いよいよリーグ最終戦へ!
 対戦相手の栃木SC、アウェイでの対戦は久保裕也の最終戦。試合終了間際の失点で2-2、久保を勝利で送り出せなかった。今期途中から就任した松本育夫監督は、元サンガのGM。松本監督就任後はわずか1敗の栃木だが、経営危機が取り沙汰されており、ブラジル人トリオ+三都主も来期はどうなるのか。サンガは負傷者続出でベストメンバーが未だ揃わないが、今のメンバーで結果を出さないと、プレーオフには決してつながらない。


 12:34 KICK OFF。序盤こそサンガの良い攻撃を見ることができたが、残念ながら今日は栃木の日だった。幾度と無くオ・スンフンの好セーブやポスト、バーに助けられる展開。38分、気をつけていたはずのクリスティアーノのロングスローにうまく合わせられ、先制を許して前半は0-1。
 後半、中山、原、中村と投入して攻撃の活性化を図るが、中盤でボールが収まらない。ガンバ戦ではボールを支配しながらも最後のシュートが打てない、という状況が続いたが、今日はボールの支配もままならない。逆に79分、パスを奪われてカウンター、クリスティアーノの独走を許して2失点目。試合終盤での2失点は、ガンバ戦と同じ展開。重苦しい雰囲気の西京極。しかしアディショナルタイム+4分のほぼラストプレー、山瀬のCKに秋本が合わせて1点を返す。そして試合終了。リーグ戦を3連敗で終え、勢いを付けられないまま、プレーオフへ進むこととなった。

 2013 J2リーグファイナルセレモニー。今井社長、大木監督と挨拶が続くが、今ここで言って欲しいメッセージを発して欲しかった。特に大木監督。「3位という成績、悪くない」確かに一時期のどん底からすると悪くないかもしれないが、3連敗でプレーオフに進まざるを得なかった今日の今ここで言うべき言葉だったのだろうか…
 安藤はゴール前で言う。「下を向いている時間なんて無い。死ぬ気でやる。あと2試合、力を貸して欲しい」そうだ。その言葉が欲しかった。西京極、そして国立。あと2試合やり切るだけだ。

 今日の試合でポジティブになりたいのは、秋本の得点。意地の1点とも言われるが、それ以上の価値があるのではないか。試合終盤でどうしても点が取りたいが、取れなかったガンバ戦に対し、今日は1点でも返すことができた。迎えるプレーオフ、サンガは3位という最も有利な立場で望むが、去年のことを考えると決して有利とはいえない。サンガがリードして試合を進めるに越したことはないが、リードされる展開も、もしかするとあるかもしれない。そんな時、あと1点、という時に点が取れるか。今日の1点が取れたその力を、残る2試合に発揮して欲しい。
 プレーオフ準決勝は、12/1西京極でサンガvs長崎、鳴門大塚で徳島vs千葉。決勝は12/8に国立。12/8といえば、2007年にJ1・J2入替え戦第2戦、広島ビッグアーチでJ1昇格を決めたその日だ。同じ日に再び歓喜を掴むために、まずは来週、西京極。


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