向回路

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20140321

2014/03/16(Sun) J.LEAGUE DIVISION2 第3節 (京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)
京都サンガF.C. 0-0(前半0-0) 栃木SC


 3年続いた大木体制に別れを告げ、バドゥ新監督を迎えた2014年のサンガ。日本では地域リーグ時代の長野パルセイロ(長野エルザ)の監督経験があるバドゥ監督だが、プレシーズンマッチや開幕2試合を見る限りではまだまだ未知数。特にキャンプでは選手を見極める、競争を促す等の意図があったのだろう、メンバーを固定せずに準備をしてきたが、その弊害か、まだまだ選手間の連携は未完成。第3節で迎えるホーム開幕戦、そろそろエンジン全開!となってくれるのを期待したい。

 せっかくの18きっぷシーズン。だが、まだムーンライトながらは運行前。東京を始発で出ても、14時開始にはギリギリ間に合わない。仕方がないので一部区間を新幹線でワープ。どの区間を新幹線に乗るか迷うところだが、時刻表と運賃表を睨めっこして出した答えが、熱海駅-豊橋駅間の新幹線乗車。これが思いの外楽ちん。普通列車修行の静岡県区間を一気にワープして、豊橋駅から新快速に乗り込めるのは、精神的にもかなりありがたい。この区間の乗車券・特急券も5,000円強と、そこまで財布に負担にならないのも良いところ。いや、大人しく新幹線に乗れよ、と言いたいところだが… 京都駅からは、桂川駅→阪急洛西口駅ルートで移動。3ヶ月ぶりの西京極へ。
 到着したのは13:15頃。開幕恒例の日程ポスター配布に間に合わせたかったが、先着1,000名配布には漏れてしまった。うーんやはりさっさと新幹線で来れば良かったか…(試合後、サポ仲間の方から譲ってもらったので、結果オーライだったが)物販では20周年記年、京都パープルサンガ×京都サンガF.C.エンブレム入りのマフラータオルをGET、スタンドに入るとちょうど選手ウォーミングアップ開始だった。
 スタメンには、今季新加入の選手が5人と約半分を占める。両サイドバックには、前名古屋の石櫃、前横浜Mの比嘉。ボランチにはジャイロ。2TOPには元新潟のアレッサンドロと、大黒。久々にサンガに加入したビッグネーム大黒、開幕2戦でまだノーゴールだが、開幕戦のセットプレイでアシストを記録しており、オフ・ザ・ボールの動きにはさすがのものを感じる。ホーム開幕弾を期待したいところ。対する栃木は、三都主、パウリーニョ、サビア、クリスティアーノのブラジル人ラインが揃ってチームを離れた。だが、元横浜FCの大久保には、過去サンガも何度となく痛い目にあった。

 開幕戦ということで、気になるのは2014年の西京極スタジアムの演出。ゴール裏客席前にある謎のスタンド。これは過去の開幕戦でも選手入場時になんの前触れもなくドカン!と火を吹く演出だ。今年は不意を付かれないぞ…と心していたのだが、火を吹いたのは新ビッグフラッグお披露目の時だった。ピッチに新ビッグフラッグが広がった瞬間!ドカン!風が向かい風だったのもあったが、煙に包まれて何も見えないゴール裏。メインやバックからはちゃんと見えていたのだろうか…(帰ってからスカパー!録画を確認、ちゃんとお披露目できていたようで)
 次は選手発表。大型ビジョンが無い西京極、逆に電光掲示板の限界に挑戦しているかのごとく、毎年進化を続ける通称“ドット絵”。今年も期待以上の仕上がり。一番スタンドがどよめいたのは、トリを飾るバドゥ監督。マフィアか!
 スタジアムDJは昨年度から引き続き安田ケンイチ氏。だが去年とは人が変わったかのようなハイテンションぶりでスタンドを煽る煽る。配布されたチアスティックとの相乗効果で大盛り上がり!と行きたかったが、普段通り京都サンガコール、京都慕情のゴール裏との意思疎通が全く取れていなかったようで。ちょっとこれは要改善。


 14:04 KICK OFF。前半は栃木のペース。サンガの甘いディフェンスを見ぬかれていたのだろうか、遠い位置からもどんどんシュートを撃ってくる。サンガは昨年までのショートパススタイルはほとんど見られず、両サイドバックの突破、ロングボールを織り交ぜた攻撃。まったく違うチームを見ているようで、どうも不思議な感覚。前半は両チームスコアレスで終える。
 後半、ボールを回せるようになったサンガは次々とチャンスを迎える。だが二人がかりで潰されるアレッサンドロ、ボールが大黒まで繋がらない、と得点までは至らない。繋いで繋いでシュート!も、工藤、山瀬のシュートは枠の上に。アディショナルタイム3分のラストプレイのサンガFK。「上がれ!」というバドゥ監督の指示を受けたGKオ・スンフン、FKに長身を伸ばしてドンピシャヘッド!これが決まっていれば西京極は興奮の坩堝だったが、枠を外れてタイムアップ。0-0のドローで試合を終えた。


 3試合を終えて1勝1分1敗の11位。「勝ち点100、100得点」へのスタートダッシュには少し躓いたが、早くバドゥスタイルに選手もサポーターもマッチして欲しいもの。
 個人的な話だが、今年はかなり観戦機会が限られる。毎試合西京極に通っていた頃と、年に数試合しか行けない今、一試合にかける思いは明らかに変わったと思う。時間と金と労力をかけて見に行った試合で…!という思いと、勝てなくても一瞬の光るプレイやサポ仲間とのたわいのない会話など、楽しめたものは確実にある、という思い。どちらの思いも倍以上。だからこそ、次に行く試合では結果も内容も楽しんで帰りたい!その先にはJ1が待っているはずだ。


2013/03/16(Sun) 第16回日本フットボールリーグ ファーストステージ第1節 (京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)
佐川印刷京都 3-0(前半2-0) FCマルヤス岡崎
<得点>
(佐川印刷)藤本、守屋、尾泉

 19:00からはJFL開幕戦。今年発足したJ3に9クラブが旅立ち、新たに6クラブが加入した新生JFL。佐川印刷SCも佐川印刷京都と名前を改めての開幕戦は、サンガとのダブルヘッダー。両試合観戦者には、チケット割引(J2のチケット半券提示でJFLチケットが500円に)や抽選券(長居のなでしこジャパンチケット、両チーム選手サイン入り天皇杯公式球)が。その中からなんと!天皇杯公式球が当たってしまった!いやいや、これは行ってよかった。最終のぞみに乗るためのダッシュも苦じゃないね。
 試合前には、平成25年度の京都府サッカー協会表彰式。功労賞には、サンガユースから、サンガ、印刷で活躍した大槻が受賞。授賞式が17:45にあるということで、急いで西京極に戻ってきたのだが、始まったのは18:05頃。もう少しゆっくり戻ってくれば良かった。
 今年の佐川印刷には、サンガから森岡コーチが出向している。S級ライセンス取得のため、一時サンガを離れることになった森岡コーチ。秋田氏のようにクラブ事情に左右されることなく、じっくりとコーチング能力を培って欲しい。
 試合は佐川印刷が3-0で初JFLのFCマルヤス岡崎を下した。さすがにチーム力の差は歴然としていたか。だがJリーグを目指さない企業クラブとして、マルヤス岡崎には佐川印刷共々頑張って欲しいものだ。


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