向回路

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20150428

2015/09/23(Wed) 明治安田生命J3リーグ 第30節 (町田市立陸上競技場)
FC町田ゼルビア 1-0(前半0-0) Jリーグ・アンダー22選抜
<得点>
(町田)戸島章

 9月に入り、J-22は関東3連戦を迎えていた。初戦の第28節Y.S.C.C.横浜戦を0-4で落とし、続く第29節のSC相模原戦は一時同点に追いつくも直後に突き放され、アディショナルタイムに1店を返すも2-3で敗戦。そしてむかえた3試合目、FC町田ゼルビア戦。前節から中2日で臨む試合だが、当日はJ1未開催の祝日。当初からU-22日本代表候補を招集する、と報道されていたとおり、9/21に発表されたメンバーは、GKの牲川を除くと全員がJ1所属のU-22日本代表候補。手倉森U-22代表監督もコーチに登録されてベンチ入り可能。実はこのようなメンバーは8/2の第24節ブラウブリッツ秋田戦でもあったことだが、リオ五輪最終予選グループ分け発表後直後の試合、手倉森監督が指揮をする、さらに関東での試合ということもあって、かなり注目を浴びることとなった。
 一方迎え撃つFC町田ゼルビア。毎試合のようにメンバーが変わるJ-22…の皮を被ったU-22日本代表が出てくるとあって、さぞかし思うところがあるのでは…と思いきや、意外とそうでもなく。まずはお馴染み22歳以下無料招待企画『Zマジ!22 ZELVIA Magic』を開催。これは22位歳以下の証明書等があれば、ホーム自由席、アウェイ自由席が無料となるもの。実際にこの企画でアウェイゴール裏に来場したJ若手サポはかなりの人数がいた。『他サポ様招待企画』も開催。これはゼルビアのシーズンチケット保有者が紹介する他サポ(ただし当日に公式戦のないJ1、J2、JFLサポ、及びJ-22に招集されたJ2サポ)について、紹介者と同じ席種のチケットをプレゼントするもの。流石にシーチケ保有者の紹介とあれば、対象も限られてくるか…と思っていたら、ゼルビア後援会が仰天発表。ゼルビアサポに友達がいないのなら、友達になってあげよう!とばかりに、TwitterのRT、ユニ等の着用、対象クラブとなっていることの条件をみたすことでチケットあげちゃう!となんと太っ腹。結果として後援会経由では500人を超える来場があった様子。さすがにこの企画はアウェイゴール裏は対象外。もちろんover30な私は大人しく有料チケット購入。さらに鶴川駅前で配られる『大人割』チラシ(当日券の500円引き)がなくなっているらしい!という情報も聞いていたので、「発券手数料を払いたくない会会員」としては泣く泣くJリーグチケットに108円を払ってアウェイゴール裏チケットを購入。セブンチケットかQRの早期導入を… まあこれでU-22代表が来ることによる増客効果を心配すること無くチケットを確保できた。あとは当日を待つのみ。

 当日。小田急鶴川駅を降りた目の前には、シャトルバスを待つ大・大・大行列。15分毎にバスが出発するダイヤとなっており、バス2台で回すにはとてもじゃない人数。途方に暮れ、これは町田駅に回ったほうがいいのか…と思っていたところに、J-22連合サポのお仲間と合流。運良く4人揃ったのでタクシーを捕まえて野津田公園に走る。良かった… なお、駅前で『大人割』チラシは配られていたので、前売り購入はあまり意味をなさなかった。108円の手数料が…

 タクシー待ちで時間がかかったこともあり。会場に着いたのは16:10頃。屋台村のゼルビーランドにはなんとハリルホジッチ日本代表監督が!と思いきや、正体はものまね芸人のジーニー堤。そうでした。ハリルホジッチ監督は鳥栖の鎌田目当てと思われたが、鎌田が負傷離脱したことにより大相撲観戦に切り替えていたのであった。なんとタイムリーな時にものまね芸人を呼んでいたものだ。アウェイゴール裏は時間が経つに連れどんどん席が埋まっていき、最終的にはほとんどのエリアが埋まっていた(といっても席数換算では半分もいないが)。普段のJ-22でも見かける若手サポーターや、おそらく初めてJ-22の試合に来たであろうJサポ、またU-22日本代表候補がやってくるということもあり、ウルトラスニッポンのメンバーも。彼らの申し出により、今日はウルトラリードで応援を引っ張ってもらうことになった。試合も、高畠監督ではなく手倉森“コーチ”が指揮をするようだ。

 17:30 KICK OFF。前半は0-0で折り返すも、72分にCKからセットプレーで失点。数字上は7本のシュートを売っているが、決定機という決定機はなく、0-1で試合終了。高畠監督も以前話されていたが、「代表メンバーのモチベーション」がこの試合も出てしまった。J2昇格を争う町田に「飲まれてしまった」と一部の選手も話していたが、それでも最終予選に臨む代表候補としては物足りなさが残る。決して練習試合ではなく、J-22の公式戦なのだから。逆にJ2昇格を争う町田に、“J-22ルーレット”が変な影響をあたえること無く終わったので、J-22を見続けていた人間からすると、ホッとするような思いも一部では… 試合後、町田サポから「バモニッポン」コールを送られたのは、なんとも…

 J-22の関東開催9試合はこれで終了。J1クラブのセカンドチームJ3参戦報道もあり、「何らかの形で若手育成の方式は残していく」とはいうものの、来年のJ-22の存続は不明瞭。昨日まではこの町田戦が2年間の集大成となる試合になれば、と思っていたが、そうは言っていられなくなった。日程や報道を見ると、長野戦、鳥取戦、最終戦の山口戦は今日と同じくU-22代表強化の一環として行われる可能性が高い。いつものJ-22を見れる最後のチャンス、藤枝への遠征を検討中…


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