向回路

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20151108

2015/10/25(Sun) 明治安田生命J3リーグ 第35節 (エコパスタジアム)
藤枝MYFC 1-4(前半0-3) Jリーグ・アンダー22選抜
<得点>
(藤枝)沓掛勇太
(J-22)汰木康也、杉森考起×2、三好康児

 9月の町田戦で関東開催のJ-22試合は終了。観戦もこれで打ち止めの予定だったが、どうもすっきりしない試合。さらに来年以降のJ-22の存続に怪しい雲域の中、さすがにこれで終わりはあまりにも寂しすぎる。よし!行こう!とターゲットにしたのはエコパでの藤枝MYFC戦。10月頭、南長野でのAC長野パルセイロ戦も行ったことのないスタジアムということで魅力的だったが、ナビスコ決勝によるJ1中断期間中。“いつもの”J-22ではない可能性も高かったので、ここはエコパを選択。電車で行く選択肢もあったが、せっかくなのでレンタカーを借りて家族旅行。清水前泊で旨いモノも食べてやる!


 10/24、朝に東京を出発。前日練習開始時刻の10時、車中で招集メンバーのリリースを確認。サンガいない…が今回の目的はそれだけではないので当然遠征続行。途中知人の家を経由しつつ、東名高速を西に飛ばして清水に着いたのは17時。まず向かったのはエスパルスドリームプラザ。ちびまる子ちゃんランドでおみやげを買い、向かった清水サッカーショップでは…なんと木彫のパルちゃんが大涙を。そう、エスパルスはJ2降格決定。しかしでかでかと「エスパルスJ2降格‥。」と書かれているのにはある意味潔さを感じてしまう。ショップではサンガからレンタル中の福村と元サンガ長沢の対談記事が掲載されている「エスパルスニュース」を1部購入。さて、晩飯晩飯…そういえば以前(といっても2006年くらい?)清水駅近くで美味しくお手頃価格の寿司屋に入った記憶が薄ぼんやりとあったので、その店を探すためにドリームプラザを出る。が、駅近くを回りに回っても見つからず。うーん、あの記憶はどこへやら。仕方ないので元々候補であった河岸の市に。清水港は日本有数のマグロの水揚げを誇る港。海鮮丼にマグロのステーキとマグロづくしで奥さんも娘も満足。満腹で初日の工程を終えてホテルへチェックイン。
 2日目の朝は三保半島巡りから。清水から三保へ向かう国道150号沿いには、1984年に廃止された国鉄清水港線の廃線跡。廃線跡の多くは自転車・歩行者用道路として整備されている。終点の三保駅跡も「三保ふれあい広場」として整備されており、プラットホーム跡や、貨物輸送用に清水運送が使用していた15トンB型ディーゼル機関車とアルミナタンク車が静態保存されている。公園自体は津波発生時の避難場所としても活用できるよう、津波避難タワーも設置されていた。世界遺産に登録された三保の松原を経由して、一度入っておきたかった清水エスパルスの練習場、三保グラウンドに向かう。トップチームは昨日のホーム柏レイソル戦後のクールダウン。サテライトチームは馬入で湘南ベルマーレとの練習試合ということで、三保にいる選手の数自体は一握り。残念ながら福村は馬入へ向かっていたようだが、ダウンをする選手の中には角田の姿を見つけることができた。うーん、遠くから見れば鄭大世とよく似ている…
 三保半島巡りに時間をかけて入られない。再び東名を飛ばして向かうは袋井、エコパスタジアム。宿を清水に決めた時はあまり深く考えていなかったが、さすが東西に長い静岡。清水袋井間だけでも高速で1時間もかかる。安全運転?で急ぎに急ぎ、エコパ到着はなんとか試合開始1時間前の12時。さすがにJ3の試合ということもあって、駐車場は余裕でガラガラ。さあ行こう、ワールドカップスタジアムへ!
 小笠山総合運動公園は2001年にオープン。中核施設のエコパスタジアムは、2002年のワールドカップ、及び2003年のNEW!!わかふじ国体主競技場として整備された。ワールドカップではグループステージが2戦、そして準々決勝のイングランドvsブラジルが開催された。Jリーグでは静岡県に本拠地を置く清水エスパルス、ジュビロ磐田が集客の見込める試合で開催するなど、稀にしか使用されておらず、稼働率は低い。確かに行ってみて分かったが、磐田、日本平と比べるとアクセスが悪すぎる。車で行くには高速のインターも近く便利だが、万人規模の観客が車で押し寄せると渋滞が恐ろしいことになるだろう。そんなエコパスタジアムだが、中に入ってみればさすがのワールドカップスタジアム。陸上スタジアムだが可動席があることで、完全体ではピッチまでの距離はかなり近くなる。今日は残念ながら、というか当然ながらメインスタンドのみの開放で可動席の出番は無し。
 J-22では初の関東外遠征、果たしてどれくらいの連合サポが集まるのか。関東から別便で遠征してきたFC東京サポ・ハセ君と合流し、「一緒に応援しましょう!」と声掛けをして集まってくれた名古屋サポ氏、千葉サポ氏と今日は4人で太鼓無し手拍子のみの声出し応援。ある意味原点に戻った感じだ。

 13:00 KICK OFF。開始2分、DFラインから北谷(横浜FM)のロングフィードに抜けだした汰木(山形)が相手DFを交わして右足一閃のゴール!さらに14分、今度は汰木から中央の杉森(名古屋)へパス。ペナルティエリア外からゴール右隅へ突き刺して2点目!26分にもまたまた汰木が左サイドを切り込んでのクロスに三好(川崎)が合わせて3点目!なんと前半だけで3点ものリード。全得点に絡んだ汰木のキレキレの動きだけでなく、全員が藤枝の裏を狙う動きが徹底されており、なんとも気持ちのよい試合展開。これは後半も期待できる。
 63分に交代出場した平岡(FC東京)、早速67分に右サイドをDFラインの裏に抜け出し、ゴールラインギリギリから折り返すと、中央で待っていた杉森が押し込んでダメ押しの4点目。アディショナルタイムに藤枝に1点を返されてしまい完封こそ逃してしまうが、ここまでの快勝を見たのは今期初めて。エコパの空に高らかに“ジェイ!トゥエンティトゥー!!”


 エコパの選手バスは地下に駐車、とあって出待ちはほぼ叶わないということで、皆さんにお疲れ様を行って早々にスタジアムを出る。2014年と2015年、それぞれ7試合ずつ合計14試合を観戦したJ-22。選手育成という観点では、確かに結果を十分に残したとは言い切れない。前日練習のみで選手のモチベーションも難しく、U-22代表合宿と一体となった試合ではほとんど結果を残せない。だがスタジアムで観戦してきたサポーターとしては、自クラブの若手観戦チャンスをきっかけにして、他クラブの若手に興味を持つ、というのは当然として、何より宝なのはスタジアムで出会えた、一緒に声を枯らして歌った他サポの方々。常々言っているが、J-22のゴール裏はオールスターサッカーでいいんです。それがいいんです。

 また皆さんにどこかのスタジアムで出会えますように。


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