向回路

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20091012

2009/10/10(Sat) 第89回天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦 (京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)
京都サンガF.C. 1-3(前半0-2) ヴェルフェたかはら那須
<得点>
(京都)林丈統、柳沢敦、宮吉拓実、ディエゴ

 今年も天皇杯の季節がやってきた。毎年微妙にレギュレーションが変わる天皇杯。今回の大きな変更点は、J1・J2チームが同時に2回戦から登場すること。Jのチーム数が増えたことなどによるものだが、これによって各都道府県代表チームも1回勝てばJチームと対戦することが出来るようになる。Jリーグも終盤、昇格や残留がかかるチームにとっては試合数が増えて負担となるのだろうが…
 さてサンガはというと、1回戦で青森県代表八戸大学を下して進んできた、栃木県代表ヴェルフェたかはら那須と対戦する。ヴェルフェは関東社会人リーグ2部に所属。J1から数えて実質5部リーグに相当する。また、プロクラブとなった栃木SCを退団したアマチュア選手も多数所属する。そして会場は2回戦・3回戦とホーム西京極での連戦となる。この会場決定はサポーターにとってはかなりありがたい。ちなみに4回戦まで進むと、会場は鳥取県のとりぎんバードスタジアムとなる。6月まで鳥取に住んでいた自分としても、ここは是非とも“サンガサポ”として鳥取に上陸したい。そのためにも、まずは今日の2回戦の突破を。

 アマチュア相手ということで、メンバー変更も想定されたが、次リーグ戦で出場停止となる李正秀、増嶋を除いてはフルメンバーがスタメンに。李正秀と増嶋の代役は、森下と中村太亮。サブには宮吉と上里も入り、先週のサテライトで活躍した選手がきちんとメンバー入りとなった。


 13:00 KICK OFF。さすがにプロ対アマチュア、ほぼノープレッシャーで試合は進み、開始直後に林がGKと1vs1になるが、これは決められず。15分、CKからのボールを左で森下が折り返し、シジクレイが頭で横に流したボールに林が合わせてサンガ先制。続く24分には、ゴール前林が相手DFとGKの間へスルーパス。これを柳沢が決めて早々に2-0とリードする。
 後半、動きが鈍い中村太亮に変えて中山を、林に変えて宮吉を次々と投入。特に宮吉が入ったことで右サイドでボールの起点ができ、サンガの攻めの形が明確となる。そして31分、ついにその時が来た。安藤のクロスボールにオフサイドギリギリで抜け出し、ワントラップしてゴール左隅に叩き込んだのは宮吉。デビュー戦となった去年のガンバ戦から約一年。ついにプロ初ゴールが飛び出した!その後もディエゴに絶妙なスルーパスを出すなど、サンガの攻撃を組み立てていく宮吉。アマチュア相手だが、これからのサンガを背負っていく逸材の記念ゴールを目撃することが出来た。明後日からはU-17日本代表に合流し、U-17ワールドカップナイジェリア大会に臨む宮吉。このゴールをはなむけにして、世界の舞台で大活躍して欲しいもの。34分には、中山がDF二人をドリブルでかわして中央で待っていたディエゴがヘッドで押し込んで4-0。危なげない内容での勝利、見事3回戦へとコマを進めることが出来た。
 試合後の勝利のバンザイは宮吉のリード。先週のサテライトで練習した成果が出たよね!宮吉!


 この時期の天皇杯では毎年あることだが、J1昇格レース真っ最中のJ2上位チームが早々に姿を消してしまうことがある。かく言うサンガも、2007年には明治大学との初戦を0-1と落としてしまっている。今年はJ2首位のセレッソ大阪、4位湘南ベルマーレに加えて、水戸、徳島、東京Vがアマチュア・大学チームに敗れて姿を消してしまっている(熊本・栃木・愛媛・岡山はJ2同士の対戦での敗退)。さらにJ1では浦和レッズが北信越リーグの松本山雅FCに2-0で敗れる波乱が起きている。ジャイアントキリング、これが天皇杯ということか…
 この結果、次回3回戦の相手は関西大学をPK戦の末下したJ2のヴァンフォーレ甲府となる。正にJ1昇格争いの佳境となる時期、いったいどういった状況で乗り込んでくるのだろうか。

 しかし、毎度のことだが観客が少なすぎる。本日の入場者数は1,981人。相手がアマチュアだから?告知が足りないから?天皇杯に興味が無いから?次回3回戦ではせめて5,000人は入って欲しいが…



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