向回路

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20100326

2010/03/20(Sat) J.LEAGUE DIVISION1 第3節 (京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)
京都サンガF.C. 2-1(前半1-1) ベガルタ仙台
<得点>
(京都)角田誠、ディエゴ
(仙台)中原貴之

 ベガルタ仙台。J1・J2と何かと因縁を感じるチーム。さらにここ西京極での仙台戦では、これまで様々なドラマが生まれてきた。
 2001年、すでにJ1昇格が決まったサンガ、ホーム最終戦に仙台を迎えるが、終了間際の財前のボレーシュートで仙台が1-0で競り勝つ。同時刻の山形が延長に入ったことで、逆転での仙台J1昇格が確定。当時バックスタンドに陣取っていた仙台サポーターが雪崩込んできたのも懐かしい。
 2004年、再びJ2での戦いとなったサンガだが、スタートダッシュに失敗して迎えた仙台戦、1-1で迎えた後半にGK西村弘司が転がしたボールを佐藤寿人にさらわれて逆転。当時の監督西村昭宏氏の解任に繋がった試合。
 そして記憶にも新しい2007年。入替戦へ最後の枠を争う3位サンガvs4位仙台。引退の決まっている秋田豊の魂が込められたかのような、ロスタイム石井のダイビングヘッドでサンガが1-0で勝利。その後、入替戦でサンフレッチェ広島を下してJ1昇格を決めることが出来た…
 あれ以来、3年ぶりのベガルタ仙台戦。開幕2試合を終えた段階で、2連勝首位にいる仙台。残念ながらスタメンでは無かったが、長きにわたってサンガの中盤を支えてくれた斉藤大介、2008年パウ負傷後の攻撃陣を引っ張ったフェルナンジーニョがベンチ入り。メンバー紹介では二人に大きな拍手が送られた。しかし、それは試合が始まるまで。交代出場しようものなら、当然ブーイングで迎えるつもりだ。


 13:04 KICK OFF。今日のサンガは、角田、中山、渡邉大剛と中盤の選手が光った。まずは6分、柳沢のボールを受けた渡邉大剛が右サイドを突破、完璧なクロスに完璧に飛び込んだのは角田。完全フリーでヘディングシュートを決めて、早々にサンガ先制。その角田、直後にゴールポスト直撃のシュートを放つなど、今季初スタメンとは思わせないキレを見せてくれる。しかし36分、その角田が自陣コーナー付近でハンドの反則。今度は梁勇基のFKを中原に合わせられて同点。仙台のセットプレイをこれまで抑え続けていたが、ここに来て失点。1-1で前半を終える。
 後半も先手を取ったのはサンガ。渡邉大剛のサイドチェンジを左サイドで受けた中山のシュートを、最後はディエゴが押し込んでサンガ2点目!実はこのゴール、ディエゴの位置が微妙にオフサイド臭く、仙台もかなり抗議していたようだが、まあディエゴが触らなくても中山のシュートがそのまま入っただろう、ということでのゴール判定なのかもしれない。何はともあれ勝ち越したサンガ。その後は途中出場のフェルナンジーニョのシュートを浴びるなど、かなり仙台に攻め込まれるが、GK水谷が大当たりでこれ以上の失点を許さず、2-1で試合終了。今季初勝利を挙げることが出来た!


 本日誕生日の鈴木慎吾。残念ながら出場はならなかったが、試合終了後のゴール裏で卵をぶつけられ水をかけられての祝福攻撃。さすがに移籍早々に勝利の儀式は難があったか、安藤と二人でバンザイ5発!しかし、卵で祝福はいいけど、陸上トラックの真上でやってしまうのはまずかろう。渡したサポーターも運営にかなり怒られていたようで。
 MAN OF THE MATCHは先制ゴールの角田、京セラクレサンベール賞は攻守が光った水谷。「ようやくここに来れたわ〜」とは、ゴール裏お立ち台での角田。そして寡黙な印象の水谷も今日は饒舌だった。
 3試合を終えて1勝1敗1分のイーブン。次節ジュビロ磐田戦は、アウェイでの戦い。去年僅か1勝しか出来なかったアウェイ戦、そして未だ勝ちが無いヤマハスタジアム。今年こそ、嫌なジンクスは自らの手で打ち破って欲しい!


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