Last Modified 20110521 |
強い風が吹き、気温も27.1℃の発表と、初夏の陽気に包まれる西京極。開幕から6試合目、J2第12節はカターレ富山を迎えての一戦。 富山とは、去年夏にアウェイでのプレシーズンマッチで対戦済みだが、Jリーグ公式戦では初対戦。あの大雨のプレシーズンマッチは記憶に新しいところだが、思い起こせばあの敗戦からサンガの歯車が狂ってしまったような気もする。その狩りを返すためにも、絶対勝利を! その富山の背番号「9」を背負うのは、元サンガのエースストライカー、黒部光昭。サンガ歴代得点王こそパウリーニョに譲りはしたが、2001年J2の日本人得点王、さらには朴智星や松井大輔と共に2002年J1年間5位、そして天皇杯優勝に大きく貢献した一人だ。当然、ここ西京極に数多くのゴールを刻んだ選手。今日の一戦にも力が入っているに違いない。 13:04 KICK OFF。前半をサンガサポーターに向かって攻める風上のサンガ。今日からスタメン復帰の秋本倫孝、早速5分のCKではスライディングシュート、直後全速力で自陣に戻る姿に、今日の試合にかける強い思いが感じられる。その後も流れを掴んだサンガ、ワンタッチパスから内藤のミドルシュートなど、前に向かう姿勢は見えるが、記録では前半のシュートは1本。ディエゴ→中村充孝→久保とつなぎ、最後は久保がDFを3人交わしてのシュートも、ゴール前オフサイドポジションのディエゴに直撃してしまいゴールならず。 風下に立った後半、富山のカウンターに防戦一方となり、さらに72分には復帰初戦の秋本が2枚目の警告で退場となってしまう。一人少なくなったサンガだが、試合終盤はその差を感じさせない猛攻を見せ、途中出場のドゥトラが右サイドを突破、最後はフリーの中村太亮にボールが渡るが、シュートは枠の上へ… ラストプレイのディエゴの中央突破も富山DFに阻まれる。直後に試合終了の笛、0-0のスコアレスドローで勝ち点1を分け合った。 確かに守備は改善を見せている。前半終了間際、富山のビッグチャンスに体を張った森下など、だんだんボールへの執念を感じることは出来るが、如何せん“前”の泥臭さが足りない。何がなんでもシュートで終わる、しかも枠内に飛ばすという思いが感じられない(感じられるのは久保くらいか)。 次節も初対戦となるギラヴァンツ北九州。もうそろそろトンネルの出口は見えてきたか? |