向回路

Last Modified
20110618

2011/06/12(Sun) J.LEAGUE DIVISION2 第16節 (京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)
京都サンガF.C. 2-0(前半2-0) 大分トリニータ
<得点>
(京都)久保裕也×2

 7試合勝利無し、3連敗中のサンガ。J2で19位。もはや未知のゾーンだ。1994年にプロ化して以降、ここまで落ちてしまったことはあっただろうか。いや、もうここまで来れば下を向く必要はない。上を向いて全ては勝利あるのみ! 相変わらず梅雨空で天気がすぐれない西京極。試合前は曇り空だが、試合中には雨の予報…


 水曜日の同志社大学との練習試合では、トップ・サテライトをシャッフルしたメンバーで8-0と勝利。ようやく「入れ替え」を検討しだした大木監督。迎えた今日のスタメンには、初出場のルーキー酒井がDFに入り、中盤には秋本が復帰。そしてディエゴはベンチからも外れる(KBSによると怪我らしいが…)。そういえば、震災中断期間中の練習試合で校長を維持していたことは、ディエゴがトップから外れていた時期。全てをディエゴのせいにするのは酷だが、再びディエゴ抜きで臨む試合。これが一つのきっかけになれば…
 対する大分。2009年10月、ここ西京極のサンガ戦(△1-1)でJ2降格が決まった。

 13:05 KICK OFF。早々にスコアを動かしたのはサンガ。前半7分、内藤の浮き球のパスに中山が飛び出し、ゴール前でマイナスのボールに久保がダイレクトで詰めてサンガ先制! 岡山戦以来8試合ぶりの先制点で勢いづくサンガ。右サイドのドゥトラに大分DFが引き寄せられ、左サイドの中山を起点にどんどんチャンスメイク。前半終了間際の45分、森下のロングフィードに抜けだしたのは久保、GKの位置をよく見たループシュート。僅かにGKに触られるがゴールイン! 久保の2ゴールでサンガ2-0と折り返す。
 前半に飛ばしすぎた反動か、後半は早くもバテ気味のサンガ。主審のジャッジも不安定だったが、後半だけで警告がサンガにのみ5枚。しかもアディショナルタイムにはドゥトラが余計な警告2枚目で退場処分。少し荒れ気味の試合となったが、前半の2点リードを守りきり、試合終了。8試合ぶりの勝利は今季初完封!


 明らかに戦い方を変えてきた今日のサンガ。これまでは狭いエリアでショートパスを繰り返し(まるで練習の鳥かごの様)、パスミスを奪われてカウンターを浴びる、この繰り返しだった。しかし今日はショートパスに加え、最終ラインからのロングボールが効果的に織り交ぜられ、それがFWの裏を狙う動きとピッタリハマった感がある。その最たる例が2点目の森下→久保のゴールだろう。
 ようやく大木監督も身の丈に合った戦術の切り替えてきたのだろうか。まだ1試合で評価は出来ないが、少なくともトンネルから抜け出す光が見えてきたことには間違いない。
 今日初出場の酒井も十分合格点の働き。試合後のゴール裏お立ち台で「今日はサポーターの皆さんの応援が力をくれました。これからも、もっと沢山の応援をお願いします!」のコメント。これだよ。ゴール裏ではこういうコメントが欲しかった!
 

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