向回路

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20111126

2011/11/20(Sun) J.LEAGUE DIVISION2 第36節 (kankoスタジアム)
ファジアーノ岡山 2-1(前半1-1) 京都サンガF.C.
<得点>
(岡山)澤口雅彦、植田龍仁朗
(京都)宮吉拓実

 鳥取アウェイと並んで楽しみにしていた岡山アウェイ。大学を卒業して社会人になり始めて勤務したのが岡山。岡山での生活はわずか4ヶ月間だったが、当時中国リーグ所属に所属していたファジアーノ岡山、中国リーグ全勝優勝・年末の地域リーグ決勝大会でJFL昇格を決めたシーズンを目撃することが出来た。その後JFLを1年で駆け抜け、2009年にはJ2昇格。スポーツが根付かないと言われていた岡山だが、今では平均入場者が7,000人を越すJ2でも有数の動員力を誇るクラブに成長した。
 そんな岡山のホームスタジアム、桃太郎スタジアム改めkankoスタジアム。サンガは2006年のナビスコカップ大分戦でホームゲームを開催している。すでに予選敗退は決まっていたが、この試合でもロスタイムの失点で1-2の敗戦。今日は初めて岡山にアウェイとして乗り込むことになる。
 関西から岡山へは、JR新幹線、在来線、高速バスのアクセスがあるが、今日は13時開始と早く、試合前のスタジアムグルメも味わいたかったので、新幹線で行くことに。新大阪からはのぞみで45分。あっと言う間過ぎるだろ…
 岡山駅でサポ仲間と合流。駅ビルの改装ですっかり装いを変えた岡山駅前。西口も2007年当時はまだラッチが残る古い駅舎だったが、いつの間にか南北自由通路の設置で改札口も一本化。西口は新たに2階のバス・タクシープールが新設されていた。正面のNHK岡山放送局にはファジアーノの大きな広告が広がる。昔の通勤ルートをたどるようにkankoスタジアムへは徒歩15分ほど。途中にはオフィシャルグッズショップもあり、幟も数多く設置されており、すっかりファジアーノが岡山の町に溶け込んでいるのが分かる。岡山を離れていた4年の間に、すっかりJクラブの町に変わったようだ。
 kankoスタジアムは少々面白い作りをしており、メインスタンド・バックスタンドは最近の国体スタジアムよろしくしっかりした作りになっており、特にメインスタンドは全面に屋根がかけられた豪勢な作りになっている。それと比べるとゴール裏は貧相で、アウェイゴール裏はほぼフラットな芝生席、ホームゴール裏は真裏に道路がある影響でスペースが取れなく、オーロラビジョンの真下に僅かな空間があるのみ。そのせいか、ファジアーノサポーターはバックスタンドに陣取り、アウェイサポーター席もバックスタンド端に配置されているため、並列応援になってしまうのだ。まあフラット芝生席で応援した2006ナビスコと比べれば、試合も見やすいし有難い話なんだが。
 さて、楽しみにしていたスタジアムグルメ。いや、ここはファジフーズと言うべきだろう。今日は鍋フェスタを開催、6種類の鍋を食べ比べてアンケート投票!なんて企画をやっていたが、それ以上にこの充実度は何だろう。定番の焼きそばに始まり、コロッケ、串焼き、スイーツ…スタジアム前の広い空間を贅沢に使ったファジフーズは、西京極なんか足元にも及ばない充実度。さらに味も保証付とは。試合前に4店舗も食べ歩きしてしまった。いかん、岡山に飼い慣らされてしまう!試合だ試合!


 13:05 KICK OFF。強風の中、前半は互いのサポーターに向かって攻める選択をした中、先制ゴールを上げたのはサンガ。14分、ドゥトラから中村充孝へ繋ぎ、折り返しのボールに足を伸ばした宮吉が決めて1-0!岡山に攻め込まれる中だったが幸先よく先制し、徐々にリズムを掴んでいくサンガ。しかし狭い所でパスを繋ぐサッカーが余りにも顕著に出てしまい、思わずサポーターからも苦笑が。なんとか前半をリードで終えたかったが、前半アディショナルタイムにカウンターから勿体無い失点で1-1で前半を折り返す。
 後半はより一層ファジアーノのワンサイドゲーム。サンガの密集サッカーにはファジアーノもこれには対策済みか、ボールを奪うとすぐドフリーの逆サイドへにサイドチェンジ。密集サッカーへのリスクマネージメントは大丈夫なのかと心配になるが、最期の場面でGK水谷が立ちはだかって追加点を許さないままアディショナルタイムへ。このままドローで連勝が止まるのか、との思いがよぎり始めた中のファジアーノCK。10/30の第33節横浜FC戦で“世界最長”58mヘディングゴール(というかヘディングクリア?)の植田に決められて勝ち点1も逃げてしまった。1-2の敗戦でついに連勝は6でストップ…


 気温3度の天皇杯山形戦(2点ビハインドから宮吉ハットで逆転勝利)から中3日という日程のせいにはしたくないが、ほとんどセカンドボールを奪えていなかったサンガ。連勝中も熊本戦・ヴェルディ戦と相手に圧倒される試合が続いていただけに、いつかはくる時が今日来てしまったということか。だがしかし、“負けてもいい試合”なんて1試合も存在しない。応援するからには勝利ただ1つだけを求めたい!もう一度出直しだ。



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