向回路

Last Modified
20120412

2012/04/08(Sun) J.LEAGUE DIVISION2 第7節 (岐阜メモリアルセンター長良川競技場)
FC岐阜 0-1(前半0-0) 京都サンガF.C.
<得点>
(京都)原一樹

 去年の長良川。試合前は土砂降りに打たれ、試合では2点のリードを守りきれずアディショナルタイムの逆転ゴール、2-3で敗れたサンガ。試合後に選手サポーター間のトラブルもあり、悪い印象しか残っていないスタジアム…

 今日は青春18きっぷが使える最後の土日。桜が見頃を迎える中、臨時列車「水都大垣トレイン」で大垣に立ち寄り(実は名古屋から折り返しているのだが)。イベント用車両“トレイン117”が使用されるこの列車、2号車はウィンディスペースとして、扉・窓が解放されて自然の風が体感できる車両となっている…が、さすがにまだ風は冷たい。
 大垣では駅前が歩行者天国になっており、数多くの屋台・ブースで賑わっている。大垣市は「奥の細道むすびの地」として観光地化を進めており、今日は記念館のオープンに合わせたイベントが催されていた様子。大垣城も無料公開されており、心地良い快晴の中大勢の人で賑わっていた。大垣がここまで観光地だとは思ってもいなかった。「ムーンライトながらむすびの地」という認識しかなかった…

 岐阜駅から路線バスで約20分。長良川競技場に着いたのは14時。早速スタジアム前の屋台村で腹ごしらえ。去年より店が少なくなっている様子だが、去年は土砂降り。快晴の中お腹を満たせるだけでありがたい。飛騨牛コロッケ、厚切りベーコン、ホルモンうどん…ちょっと食べ過ぎたかな…


 サンガスタメンは前節福岡戦と同じ、前線には宮吉と長沢が並ぶ。メンバー紹介では「ファンテヨン」「ナガヤマシュン」とアナウンスされるアウェイの洗礼…
 岐阜のユニフォームシャツ、去年は緑/黄だったものが今年から緑一色になったことから、サンガはアウェイユニ。今季初のゴールドユニは、天皇杯準決勝以来の着用。


16:04KICK OFF。試合後の選手コメントから「芝が長い」とあったように、普段のパスワークが見られないサンガ。序盤から岐阜ペースで試合が進み、5分には水谷が弾いたボールに詰められたシュートはゴール僅か左。なかなかセカンドボールを拾えないサンガ、右サイドを突破した中山のシュートを含め、前半はシュート2本に押さえられてしまう。さらに前半なのに遅延行為で水谷が警告を受けてしまう。審判のジャッジにもナーバスになっているようだ。
 しかし後半、押し込みだしたサンガは持ち前の狭いパスワークで岐阜に揺さぶりをかける。これが「ボディーブローのように」効き出す。時間が進むにつれて足を攣り出す岐阜の選手が続出。サンガは久保を投入して勝ちに行くが、マークが集中する久保、今日も目立った活躍は出来ない。スコアは動かず引き分け濃厚のアディショナルタイム、3枚目の交代で宮吉に代えて原を投入。この采配がズバリ。中山→中村充孝→中山→工藤とまるで蹴鞠のようにワンタッチで繋いたラストパスに抜け出したのは原。一度はGKに弾かれるが、そのこぼれ球を押しこんで劇的決勝ゴール!去年のお返しとばかりにアディショナルタイムゴールで1-0の勝利!アウェイゴール裏はお祭り騒ぎ!


 今日のスーパーヒーロー、原一樹。これまでの3ゴールはいずれも途中交代でのもの。しかも今日のゴールは投入直後のファーストプレイ。さすがにスタメンでの出場を望むだろうが、スーパーサブとしてベンチに置いておきたい気持ちもある。さて、次節はどの様なメンバーで臨むのか。相手は現在2位の東京ヴェルディ。

 4/6にU-23代表候補合宿メンバーが発表され、宮吉が初めて名前を連ねた。4/12に行われたベガルタ仙台との練習試合では、途中出場ながら決勝ゴールを決めた宮吉。敬愛する柳沢と同じ番号を代表でも背負い、試合前の記念撮影ではしっかりと柳沢の横のポジションを確保した宮吉。成長した姿を見せることが出来ただろう。5月末のトゥーロン国際、そして7月のオリンピック本大会へ。宮吉なら必ずメンバーに残って活躍できるはずだ。



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