向回路

Last Modified
20120523

2012/05/20(Sun) J.LEAGUE DIVISION2 第15節 (kankoスタジアム)
ファジアーノ岡山 1-2(前半1-1) 京都サンガF.C.
<得点>
(岡山)田所諒
(京都)サヌ、工藤浩平

 再びやって来た岡山アウェイ。自分にとって社会人スタートの地である街、そして中国リーグを駆け抜けた07ファジアーノを見守った街、岡山。昨年秋の試合は、先制するも終了間際の逆転ゴールで1-2の敗戦。ここkankoスタジアムこと桃太郎スタジアムではまだ勝利がない。

 大阪から岡山まで新幹線では約1時間だが、今日は試合まで時間があるので、在来線で向かうことに。さすが新快速パワー、約2時間半で着いてしまう。関西圏では無いが、近くて便利なアウェイ遠征だ。さすがに帰路は岡山-相生を新幹線ワープしてしまったが…
 岡山駅到着は11:30。少し駅前に出て岡山電気軌道の路面電車に乗りに行く。岡山で働いていた当時(2007年)はまだ1編成しか無かった低床車“MOMO”も2編成目が導入。さすがに全車低床車の富山ライトレールには敵わないか。和歌山電鐵の経営を担う岡電だけあって、ここでも“たま電車”が走っている。

 さて、岡山駅西口からスタジアムまでは徒歩15分程。どうしても西京極を基準にしてしまうので、歩く方と思ってしがちだが、全国標準からすると新幹線駅からかなり近いスタジアムの一つ。ファジ幟がはためく道を進み、スタジアム到着は13:00。
 さあスタジアムグルメ、ファジフーズを堪能することとしよう。前回ウマイ!と感動した牛そずり焼きそばに始まり、チーズつくね、味付豚足、ハモ飯… ここファジフーズはご飯系のメニューが多く、あまり数多くを堪能できないのが悩みどころ。それでも2,000円くらい飛ばしてしまったか。食べ過ぎだ!
 14:00会場。アウェイゲートでは、岡山県のマスコットキャラ、「ももっち」と「うらっち」が歓迎のキビ団子を配ってくれた。これは嬉しいおもてなし…じゃないだろ!桃太郎にキビ団子を貰ってお供のパーサに…なってやるか!あ、キビ団子は美味しくいただきました… 岡山県デーの今日、ピッチでは岡山県知事が挨拶。ホーム側サポーターはもちろん、アウェイのサンガサポにも感謝の意を表してくれる。試合後両監督のコメントでもあった「素晴らしいホームの雰囲気」はこういう所からも感じられる。そしてみるみる膨れ上がるホーム側席。実に11,000人を超える観衆となった。アルウィンのように圧倒されるアウェイ感とはまた違うが、いい雰囲気の中で試合を、そして応援をすることができる。

 今日のサンガスタメン、週明けからU-19代表遠征の久保がメンバーから外れ、コンディション不良で1試合お休みのサヌが先発復帰。甲府戦でのバク宙ゴールを今日も見ることができるか。しかしサヌのチャントがギャバンとは。



 16:04 KICK OFF。2TOPを組む宮吉とサヌのコンビは今日も冴えており、宮吉が落としてサヌが走る、またその逆と何度も好機を作り出す。しかし先制したのは岡山。18分、カウンターから数的優位を作られてしまい、後ろでフリーになった田所に落ち着いて決められてしまう。ペースを握りながらも得点を奪えない間に一発のカウンターでやられてしまう典型的なパターン。しかし前半の内に追いつけたのは大きかった。31分、中山から宮吉に繋いだボールにサヌが豪快に打ち込む!今日も側転バク宙が飛び出した“宇宙刑事”サヌゴールで同点とする。
 後半も守る岡山に、パスを繋いでジリジリと迫るサンガ。しかしガッチリと引いた岡山をなかなか崩せない。ボールを失ってしまうと前半の失点の様にカウンターを喰らってしまう。まさに我慢比べといった様相の中、こじ開けたのはサンガ。69分、右サイド安藤のクロスに工藤と福村が同時に飛び込む。サイドバックのクロスにサイドバックが飛び込むか!というシーンだが、実際頭で飛び込んだのは工藤。ポストに弾かれたボールをもう一度打ち込み、サンガ逆転!ようやく岡山の固い守りをこじ開けたが、岡山の選手交代を機に、前線に放り込まれる場面が多くなる。徳島戦の反省もあったのか、サンガも倉貫を投入して中盤を落ち着かせる。見ている方からするとハラハラする展開が続くが、実は後半岡山に許したシュートは0本。1本もシュートを打たせることなく1歩2歩前で食い止めることが出来ていた。そしてタイムアップ。2-1というスコア以上のアツい試合をサンガが制し、順位も2位、自動昇格圏に再び浮上することが出来た。


 「良い試合」と「アツい試合」は全くの別物だと思うが、今日の試合は間違いなく「アツい試合」だった。近年のサンガの中でも5本の指にいれていいかもしれない。これだからアウェイ遠征はやめられない。
 15節を終えて、首位は勝ち点33の山形。勝ち点31でサンガ、さらに千葉(勝ち点30)が追う。首位から6位までが勝ち点差5の団子状態の中、北九州戦、富山戦を挟んで首位の山形戦を迎える。何としてもいい位置で山形を迎撃したいものだ。


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