向回路

Last Modified
20150418

2015/03/11(Wed) 国際親善試合 (フクダ電子アリーナ)
U-22日本代表 9-0(前半7-0) U-22ミャンマー代表
<得点>
(日本)鈴木武蔵×4、中島翔哉×4、岩波拓也

 “日本代表”としての露出は、国内ではA代表一辺倒で、アンダー世代の代表がメディアに取り上げられることは非常に少ない。また国内での親善試合もこれまで皆無。そりゃあ取り上げる方も難しいのかもしれない。
 昨年、U-21日本代表が前回大会チャンピオンとして臨んだ韓国仁川で行われた第17回アジア競技大会は、珍しく地上波生中継だった試合。予選リーグは初戦をクウェートに4-1で勝利するも、イラクに1-3で敗戦。最終戦のネパールに4-0で勝利してグループ2位で予選を突破。決勝トーナメントはラウンド16でパレスチナを4-0で下すも、準々決勝で韓国に決勝ゴールを88分に許して0-1で敗戦、ベスト8で姿を消した。サンガからは直前合宿で負傷した杉本大地が泣く泣くリタイア。愛媛にレンタル移籍中の原川力のみがメンバー入り。予選リーグではクウェート、イラク戦に先発、ネパール戦で交代出場。決勝トーナメントパレスチナ戦では先発出場で1ゴール、韓国戦では途中出場と、全試合に出場となった。
 その後、12月にはタイ・バングラデシュ遠征。ヨーロッパがウインターブレイクということもあり、ヤング・ボーイズ所属の久保裕也がU-21代表初招集。初戦のU-21タイ代表戦では原川スタメン、久保交代出場。バングラデシュ代表戦では揃ってスタメン出場と、サンガサポには非常に嬉しい試合だった…が、テレビ中継は無し。辛くもバングラデシュ代表戦は現地のネット中継があったため、カクカク映像でそれっぽいものは見ることができたが…

 向かえた2015年。2/14のシンガポール遠征はようやくテレビ中継有り。BSスカパー!で観ることができた。結果は8-1の圧勝。杉本が手術からのリハビリ中のため、サンガから唯一の選出となった原川は後半途中出場。リオ五輪予選が始まる今年、ようやくU-23日本代表にも陽の目が当たるようになってきたか。そして3月。国内初お披露目となる国際親善試合がフクアリで行われる。相手はU-22ミャンマー代表。いったいどんな相手なのだろうか。


 試合は例のごとく水曜日開催のナイトゲーム。Jリーグも開幕したものの、季節はまだ冬。この時期のナイトゲームは辛い以外のものはない。仕事を午前中で切り上げてスタジアムへ向かう…前に寄っておきたい場所があった。千駄ヶ谷駅を下車して向かうのは、旧国立競技場。昨年のさよならイベントを終え、ようやく東京五輪に向けて解体工事が始まった国立競技場。既に重機が入りスタンドの解体真っ最中の姿を目に焼き付けておきたかった。あのJリーグ、あの天皇杯を共に戦ったスタンドが無残な姿になっていく。新しいスタジアムを迎えるために避けて通ることはできないが、物悲しさを感じてしまうのは已む無し。記憶の中に焼き付けておこう。
 フクアリへは東京駅から京葉線で向かう。京葉線では3/10に開業25周年を迎え、京葉線内9駅をめぐるスタンプラリーやNEWDAYSで300円以上購入によるトレインカード配布等のイベントを実施中。さすがに9駅下車は時間が無かったので断念だが、蘇我駅NEWDAYSでトレインカードは回収。なんと!583系だった。確かにディズニーランド臨で乗り入れ実績は多数あるが、これをセレクトしてくるとは、なかなかである。
 フクアリ到着は17時。ミャンマー大使館ブースが出ており、楽器演奏や民芸品の展示がされているが、Jリーグ開催時と比べるとどうしても物足りなさを感じる。そうか、ソーセージの喜作が出店していないからか!フクアリにはタッパーを持って来ないといけないんじゃ無かったのか!
 スタジアム内に入るが、当然ながら客入りは少ない。公式発表は5,596人。水曜日開催のナイトゲームだが、これはU-23日本代表の今の立ち位置ということか。しかし沿岸部に立地するフクアリ。蘇我駅についた時から冷たい風が吹き荒れる。寒すぎる…

 メンバー発表では、原川はベンチスタート。実は日本代表の試合でサンガ戦士を応援できるのは初めて。以前久保裕也がサプライズ招集された時の長居の試合では、試合前から「出場はない」と明言されていたので、ピッチ脇でアップする姿を見守るだけだったが、ようやく本気の応援ができそう。あれ?いつの間にか原川がスタメン組と一緒にアップしている。どうも、大島が左足ふくらはぎに違和感を覚えたため、急遽先発出場になったとか。スタジアムのメンバー紹介でも先発とアナウンスされた。これはモチベーションが上がる。寒いけど…

 両国の国歌斉唱を終え、4年前の東日本大震災の被災者を悼んで黙祷。そう、今日は3/11。率いる手倉森監督は当時ベガルタ仙台の監督だ。復興支援試合として長居で行われた試合、カズゴールも4年前になる…
 19:11 KICK OFF。早速日本にチャンスが訪れる。9分、左から原川がドリブル持ち込んでシュート!GKがこぼしたボールを鈴木武蔵が押し込んで日本先制!鈴木のゴールとなったが、ほぼ原川のゴールといっていいシーン。その後もゴールラッシュは続き、13分に中島、21分にCKから岩波、25分、41分に鈴木、42分、アディショナルタイムに中島と、前半だけで鈴木、中島がそれぞれハットトリックの7-0。コートチェンジで日本サポーターに向かって攻める前半だっただけに、ゴール裏は大盛り上がり!…といきたいところだが、寒すぎる。
 5選手を入れ替えた後半、51分に鈴木、60分に中島がそれぞれ4点目を決めるが、少々ミスも目立ち得点は2点止まり。ミャンマーには前後半でシュートは2本しか許さず、正直レベルの差があった中での試合。連携がさらに向上すれば、も10点目、11点目が見れた、そんな試合だった。


 あまりにも寒いので、選手挨拶もそこそこに蘇我駅に走る。今シーズン初観戦試合。防寒対策など、ちょっと準備不足だったのを反省。
 U-22日本代表は、AFC U-23選手権2016の予選に向け、3/15から合宿に入る。マレーシアで開催される予選には、久保裕也や南野拓実も合流する。合宿直前の週末に開催されるJ3開幕戦、SC相模原vsJリーグ・アンダー22選抜には、このメンバーから選出されることもあるのだろうか。さすがにJリーグもあるので、イコールにはならないとは思うが、「強いJ-22」になってくれるのだろうか。楽しみ半分、不安…というか、いつものJ-22を見たい気持ち半分。


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