向回路

Last Modified
20090205

2009/02/01(Sun) 秋田豊氏引退試合 (茨城県立カシマサッカースタジアム)
鹿島アントラーズレジェンドスターズ 4-2(前半0-1) ジュビロ磐田レジェンドスターズ
<得点>
(鹿島LS)深井正樹、秋田豊×3
(磐田LS)高原直泰、松原良香

 2007年11月25日vsベガルタ仙台、石井のロスタイム劇的弾直後の引退セレモニー…
 2007年12月8日vsサンフレッチェ広島、ロスタイム出場で守りきった現役ラストゲーム…

 あれからもう1年と少し。すっかりコーチの顔になった秋田だが、もう一つの区切り、引退試合。J公式の引退試合は、公式戦出場500試合以上が目安となっており、それに該当したのはラモス、井原などごく僅か。対戦カードは、黄金期のチャンピオンシップを再現した、鹿島vs磐田。残念ながら、京都、名古屋は関われなかったが、まあ「秋田=鹿島」というイメージがあるのは否定できないか。止む無し。それでも2007年J2で確実に精神的支柱となった秋田豊のラストを見届けずにはいられない。今季初のサッカー観戦は、カシマスタジアムから。

 前日は大分にいた私。これまた引退間近の寝台特急「富士」で上京。どうやらその裏では東京駅では鹿島行高速バス乗り場が大渋滞だったらしいが、自分はそのまま総武〜成田〜鹿島線と乗り継ぎ、ごくごくスムーズにスタジアムへ到着。鹿島臨海鉄道も無事鹿島サッカースタジアム駅に停車してくれて一安心。オールスター含めて3回目となるカシマスタジアム。スタジアムグルメの充実さでは群を抜くだけに、今日も期待していたのだが、コンコースの各売店前は長蛇長蛇の列。さらに吹きすさぶ寒風。時間も迫っており並ぶ余裕も気力も無かったので、食事はハーフタイムに回してグッズショップへ(HTでもモツ煮は売り切れ。ケバブしか食えなかった)。秋田引退記念グッズとしは、プログラム、Tシャツ、タペストリー、タオルマフラー、リストバンドなど。残念ながらサンガのサの字も無いグッズばかりだったが、まあご祝儀だ。ほぼ全種類を買い求め…てしまった。財布が…
 そうこうしている内に選手がアップを開始。しかしこのメンバー(詳しくはJ's GOAL)。鹿島磐田共に、90年代後半の黄金期メンバーが集結。特に磐田は、藤田×名波×高原×中山を再び見れるとは思わなかった。
 サンガ的に見ると、おそらく最近の鹿島サポにとっては一番の目玉だったに違いない柳沢。柳沢の出場が決まっていたのだが、残念なことに前日になって体調不良での欠場が発表(しかも入院していたらしい)。これで現役サンガ選手はゼロになってしまい、結局秋田(2007)、黒崎(1998〜1999)、三浦文丈(1999)、倉貫(2007〜2008)の4選手のみという寂しい結果に。だが、ここで特筆すべきは前日に急遽出場が発表された倉貫。サンガでは加藤監督の構想から完全に外れてしまい、現在は徳島でキャプテンを務めているが、今日のメンバーの中では唯一秋田の現役ラストを知る選手。まさか磐田のユニフォームに袖を通すとは思わなかっただろうが、一発頑張って欲しいもの。

 いよいよ選手入場。まさかのサプライズ出場となった鈴木隆行が出てきて話題を掻っ攫う。そして最後に秋田が鹿島サポータースタンドから登場。なんだかプロレスみたいだ。両軍混ざっての写真撮影の後、秋田と中山でコイントス。そしていよいよKICK OFF!!
 前半、ほぼ引退選手で固めてきた鹿島に対し、磐田は中山藤田を始め、まだまだ現役選手が揃い、磐田ペースで試合は進む。まあその分、中山vs秋田のマッチアップが多く見れる展開となり、良かったのだろうか。黄金の中盤は今見ても遜色は無く、テンポ良くパスが繋がっていく様は見ていて気持ちがいい。そんな中、名波のFKから高原が決めて磐田が先制してしまい、大ブーイング。ありゃりゃ…
 後半、いよいよ倉貫が登場。中盤から攻撃を組み立て、またもや松原の得点で磐田がリード。だが、さすがにこれで終わるわけは無く。秋田がFWに上がり、何度もいいシュートを打つも、磐田GK佐藤が大当たり。何度も止められてしまうが、鹿島が1点を返して、31分、空気を読んだ?岡田主審がPKを告げ、キッカーは秋田。これもGKとポストに阻まれてしまうが、こぼれ球をノーマークで押し込んでようやく秋田の1点目。2分後には左サイド鈴木からのクロスを左足で押し込んで2点目。「秋田は足じゃなくて頭だろ!」の声に応えて、43分にヘッドで3点。まさかのハットトリック! さすがに3点を決めた後はセンターバックに戻り、定位置で試合終了のホイッスルを迎えた。

 ジョルジーニョ、ジーコのビデオメッセージが流れ、中山からの花束とメッセージ。最後にマイクを取った秋田、「鹿島、名古屋、京都。将来は自分が愛したこの3チームで監督をしたいと思います」。カシマスタジアムということで、「鹿島の監督となって帰ってきます」と言いそうなものを(HTの各方面からのビデオメッセージでも、延々と鹿島に帰ってきてくれと言われ続けていた)、そうは言わなかったところ。秋田らしいというか… とにかくサンガサポとしては嬉しい言葉。当然サンガの将来の監督候補、ですよね?


 こうした引退試合を観戦するのは初めてで、オールスターと同じようなお祭感は、普段とは違う雰囲気で楽しかった。声出し応援はしなかったので、正直寒すぎて困ったのだが。さすがに今年のオールスターは韓国だし、行けないだろうなあ…
 さあ、1ヵ月後にはJリーグ開幕!秋田闘魂スピリッツを受け継ぐのは鹿島アントラーズじゃない!京都サンガだ!2009サンガの力、見せてやろう!


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